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Open XML SDK がオープン ソースに

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 6 月 25 日に Office Blogs に掲載された記事  Open XML SDK goes open source の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

投稿者: Office 365 チーム、投稿日: 2014 年 6 月 25 日

今回は、Office 開発プラットフォームの主任 GPM を務める Brian Jones の記事をご紹介します。

今回は、Office 開発者の皆様にすばらしいニュースがあります。GitHub で Open XML SDK がオープン ソースとして公開 (英語) されました。マイクロソフトは、コミュニティと協力して SDK の機能および拡張性を継続的に改善し、オープン ソース版の .NET Framework である Mono など、開発者用プラットフォームをサポートする新しいプラットフォームおよびテクノロジの探求を重ねています。マイクロソフトが初の Open XML SDK のプレビュー版 (英語) を公開してから 7 年以上が経ちました。その間、Open XML SDK は Office ドキュメントを閲覧、作成、編集するソリューションを構築するための主要なツールの 1 つとして、開発者の皆様に活用されてきました。

ぜひ GitHub にアクセスし、プロジェクトをご確認ください。皆様のご参加をお待ちしています。このプロジェクトは、.NET Foundation (英語) からご覧になれます。皆様からのレビューや機能向上へのご協力をいただけるように、SDK 以外にも、Open XML のコンセプトに関するドキュメントをすべて MSDN で公開しています。GitHub にもこれらのドキュメントのコピーが公開 (英語) されており、だれでも編集およびレビューを行うことができます。プル リクエストもお待ちしています。

Open XML SDK は、開発者用プラットフォームの主要な要素です。クラウドに接続されたモバイル アプリを取り巻くトレンドにより、ソリューションにおける Office ドキュメントが果たす役割は拡大しました。Fortune 100 企業であるマイクロソフトのお客様の多く、特に銀行およびヘルス ケア業界のお客様が、この SDK を活用したソリューションを構築しています。Open XML SDK は月に平均 10,000 件ダウンロードされているほか、会計ツールなど、他のソフトウェア パッケージに含めることでも広く配布されています。

以下のグラフでは、Open XML SDK を利用したさまざまなソリューションの内訳を示しています。

Open XML SDK Use

Open XML SDK は、多種多様なソリューションの作成に使用されています。

2008 年にバージョン 2.0 を公開した際には、構築できるソリューションの種類が大幅に追加されました。バージョン 1.0 では、OPC パッケージの操作は可能でしたが、XML 操作には使用できませんでした。バージョン 2.0 以降では、各要素に対して、厳密に型指定されたオブジェクトのセットが提供されます。これに関する最初のブログ記事 (英語) では、モデルの概要と下記の "Hello World" のサンプルを Zeyad がご紹介しました。

OpenXMLSDKUse_02

また、別の記事では、Open XML SDK のアーキテクチャの詳細 (英語) や多数の魅力的なサンプル (英語) をご紹介しました。

もうお気付きになったかもしれませんが、マイクロソフトでは多数の開発者向けテクノロジをコミュニティに公開するための取り組みを推進しています。現時点では、Office 365 SDK for Android Preview (英語) や Open XML Package Editor (英語) など、数点の画期的なプロジェクトを GitHub で公開しています。また、Office の拡張性モデルを変更し、HTML や JavaScript などのオープンな規格が使用できるようになったほか、oAuth を利用した RESTful な API を通じて、Office 365 データ (ドキュメント、電子メール、予定表) を公開しています。このような改善を今後も公開する予定ですので、ぜひ皆様からのフィードバックを UserVoice にお寄せください。

今回は、Open XML 開発者の皆様にとって間違いなく魅力的なニュースをお知らせできたことと思います。まだ Open XML でソリューションを構築されたことのない方は、ぜひ一度サンプルをお試しください。Open XML の可能性にきっと驚かれることでしょう。

—Brian Jones


Office 365 の新機能まとめ 2014 年 6 月

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Midsize Business, Office 365 Small Business

 

6 月は、Office 365 の中でも主に Lync への機能強化に重点を置き、Lync for Mac や Lync Room System の更新と共に、新しい OneNote ツールや拡張機能のリリース、パートナーシップの拡大を行いました。また、ビジネス向けサブスクリプションをご利用のお客様にとって大きな意味を持つ取り組みとして、Office 365 ロードマップ (英語)を公開しました。これにより、お客様は今後リリースされる予定の更新を事前に確認できるようになります。ご興味のある新機能について、ぜひ皆様のコメントをお寄せください。また、先月の新機能に関する記事をまだお読みでない方は、「Office 365 の新機能まとめ 2014 年 5 月」をご覧ください。

 

企業向け Office 365 の更新情報*

Yammer により OneDrive for Business と SharePoint Online のファイル上での会話を実現– 「ドキュメントに関する会話」機能を使用して、編集中またはレビュー中の Office ドキュメント、画像、ビデオについて、そのコンテンツ内で直接アイデアや専門知識を交換できるようになりました。Yammer での会話は、ドキュメントと並んで表示されます。

Lync for Mac の新バージョン– Lync for Mac に、E911 機能と位置認識機能、ビデオ カメラの動的な選択機能を追加し、ファイル共有機能を強化しました。これにより、デスクトップ共有やビデオ共有のパフォーマンスも向上しています。

一部のデバイスを対象に OWA for Android の提供を開始– OWA for Android のプレリリース版を Google Play ストアで公開しました。

Lync Room System の更新プログラム– Room PC View 機能を追加し、管理者が会議室内の PC の画面共有の表示を制御できるようにしました。

Office 365 の管理エクスペリエンスの強化– 管理エクスペリエンスを簡略化するために、2 つの分野で更新を行いました。1 つは、Office 365 管理センターでの汎用トップレベル ドメインの追加サポートです。もう 1 つは、新しいレポートの追加です。このレポートでは、ユーザーがどのデバイスやブラウザーを使用して Office 365 にアクセスしているのかを確認することができます。

サービス更新情報の公開プロセスを強化Office 365 ロードマップ (英語)を公開しました。これをご覧いただくことで、お使いのサービスに関する今後の更新予定を常に把握できるようになりました。また、先行リリース プログラムの開始も発表しました。管理者の皆様はこのオプションを有効化すると、Exchange Online および SharePoint Online の重要な機能強化に関する情報をいち早く入手できるようになります。

OneDrive for Business で使用可能な容量が 7 月から 1 TB に拡張 (英語)– OneDrive for Business のお客様が使用可能なストレージ容量が、1 TB に拡張されます。この変更は 7 月中に順次適用される予定です。

Power Query の更新 (英語)– 6 月には 6 つの機能を強化しました。列の種類として新しく「整数」をサポートし、リボンに変換機能を追加したほか、列の集計ダイアログのサポート、時間/日付フィルターの追加、ツリーの更新および関数の呼び出しによるナビゲーターの強化、キャッシュ管理オプションの追加などを実施しました。

 

開発者向けの Office 365 の更新情報

Open XML SDK のオープン ソース化 (英語)– Open XML SDK を使用すると、開発者は Office ドキュメントをプログラムによって作成できるようになります。Open XML SDK をオープンソース化し、GitHub (英語)で公開されたプロジェクトに直接参加できるようにしました。

 

機能更新はグローバルに行われるため、お客様の Office 365 アカウントでこれらの更新機能をご利用いただけるようになるまでには時間がかかる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

-- Andy O'Donald (@andyodonald)

 

——————————————————————————–

*注意: すべての更新が全 Office 365 プランに適用されるわけではありません。詳しい情報については、個別のブログ���事をご確認ください。

Office 365 プラットフォーム サービスの説明 UPDATED

  • Office 365 プランのオプション」の「Office 365 サービス ファミリーおよびプラン」セクションで、エンタープライズ サービス ファミリーの行が、エンタープライズ、教育機関、政府機関向けプランの 3 行に分割されました。
  • BlackBerry」で、Research in Motion (RIM) の言及が BlackBerry® に変更されました。
  • BlackBerry」に、BlackBerry 10 スマートフォンは Exchange ActiveSync を使用して Exchange Online に接続できる旨を明記したセクションが追加されました。BlackBerry® 7 およびそれ以前のスマートフォンは、BBCS または BIS 経由で Exchange Online に接続できます。

Exchange Online サービスの説明 UPDATED

Exchange Online Archiving サービスの説明 UPDATED

Exchange Online Protection サービスの説明 UPDATED

SharePoint Online サービスの説明 UPDATED

  • インプレース保持」が以下のプランで利用できなくなりました: Office 365 Small Business、Office 365 Premium、Office 365 Midsize Business、Office 365 Enterprise E1、Office 365 Education A2、Office 365 Government G1、Office 365 Government K1、Office 365 Enterprise K1、および SharePoint Online プラン 1。
  • 共有コンテンツ タイプ」の説明から「SharePoint Online では使用できません」という文が削除されました。
  • OneDrive for Business」が SharePoint Foundation 2013 で利用できなくなり、SharePoint Foundation のお客様については OneDrive for Business の機能が制限される旨を明記した脚注が追加されました。

Lync Online サービスの詳細 UPDATED

  • Lync Online サービスの詳細に、新しいトピック「Lync Online Limits」が追加されました。
  • セキュリティとアーカイブ」で、Exchange のインプレース保持を含まないすべてのプランで以下のアーカイブ機能が利用できなくなりました。
    • IM コンテンツのアーカイブ
    • 会議コンテンツのアーカイブ
    • ユーザー レベルのアーカイブの設定

7/10 中小企業向けの Office 365 プランを強化

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今回は、Office 365 のプロダクト マネージャーを務める Allen Filush の記事をご紹介します。

 

マイクロソフトは 2 週間前、今後の Office 365 の更新をよりわかりやすくしてほしいというお客様の声に応え、企業向け Office 365 の公開ロードマップのリリースを発表いたしました。本日は、こうした情報公開の一環として、Office 365 の各プランにおける今後数か月の予定をお知らせいたします。

 

中堅中小企業向けの Office 365 を拡充

マイクロソフトは、従業員 1 ~ 250 名規模の中小企業 のニーズに最適化された Office 365 の 3 つのプランを、2014 年 10 月 1 日より提供開始いたします。新しい 3 つのプランは以下のとおりです。

 

Office 365 Business–Office アプリケーション (Outlook、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、および Publisher) と OneDrive for Business クラウド ストレージ 1 TB を提供します。ドキュメントには Windows PC、Mac、iPad、Windows タブレットおよびスマートフォンからアクセスし、ダウンロード、編集、共有することが可能です。

Office 365 Business Essentials– ビジネス運用の基盤となるクラウド サービス (ビジネス向け電子メール、Office Online、オンライン ミーティング、IM、ビデオ会議、クラウド ストレージ、ファイル共有など) を提供します。

Office 365 Business Premium– Office 365 Business プランと Business Essentials プランのサービスをすべて提供します。

現在中小企業の皆様にご利用いただいているプラン (Small Business、Small Business Premium、および Midsize Business) は、これらの新しいプランに順次置き換えられます (詳細は後述いたします)。また、エンタープライズ向けプランに変更はありません。現在提供されているプランは Office.comにてご確認いただけます。

 

新しいプランには、Office 365 の利用開始や拡張について中小企業 の皆様からお寄せいただいたご要望が反映されています。新しいプランのメリットを以下にご紹介いたします。

  1. 新しい選択肢: Office 365 Business プラン (8.25 ドル/ユーザー/月) では、使い慣れたOffice アプリケーション (Access と Lync は含まれません) を低価格でご利用いただけます。アプリケーションは常に最新の状態に維持され、Windows PC、Mac、iPad、スマートフォンなどあらゆるデバイスに対応します。さらに 1 TB のクラウド ストレージも提供されるため、重要なファイルにどこからでもアクセスして編集できます。

  2. 新しい提供価値: Business Premium プランでは、Midsize Business プランと同等のサービスを、Small Business Premium プランの価格 (12.50 ドル/ユーザー/月) でご利用いただけます。Business Essentials プランは Small Business プランから価格は変更されませんが (5 ドル/ユーザー/月)、Yammer や Active Directory のサポートなど、さまざまな面で機能が改善され、サービスが追加されています。また、シート数の上限が 300 に引き上げられたため、これらのプランのメリットをより多くのユーザーにご利用いただけるようになりました。

  3. 新しい柔軟性:企業の成長やテクノロジ面のニーズ増加に合わせて、企業全体 (または一部のユーザー) をエンタープライズ向けプランや別のビジネス向けプランに移行したり、Project、Visio、Dynamics CRM Online などのソリューションを追加したりすることができます

以下の表では、新しい 3 つのプランの詳しい比較をご確認いただけます

 

 

従来のお客様に提供されるメリット

もちろん、これまでのプランをご利用いただいている皆様にも数多くのメリットがあります。従来のお客様は、2014 年 10 月 1 日より、従来のプランを維持したまま新しいプランのメリットを一部ご利用いただけるようになります。Small Business プランと Small Business Premium プランのお客様は、シートの上限が 25 から 300 に引き上げられます。現在既にシート上限が 300 に設定されている Midsize Business プランのお客様に対しては、価格が 15 ドル/ユーザー/月から 12.5 ドル/ユーザー/月へとよりお求めやすくなります。改訂された価格は、次回の契約更新時に適用されます。Midsize Business プランに新規にご契約いただくお客様には、2014 年 8 月 1 日より改訂された価格を適用いたします。

 

現在のプランへの影響

現在中小企業の皆様にご利用いただいているプラン (Small Business、Small Business Premium、および Midsize Business) は、新しいプランに順次置き換えられていきます。マイクロソフトのポリシーでは、お客様の核となるサブスクリプションに関するあらゆる変更について、12 か月前に予告することを定めています。このため、従来のお客様は 2015 年 10 月 1 日以降の最初の契約更新日まで、現在の Office 365 サブスクリプションについて特に必要な対応はございません。

当該の更新日を迎えた際には、新しいプランのいずれかを選択していただく必要があります。移行の際はダウンタイムやデータ損失を伴わないプロセスが提供されます。以下の表にスケジュールをまとめます。

 

現在の Office 365 プランのメリットは、新しいプランのいずれかに更新するまですべてご利用いただくことができます。つまり、該当するサブスクリプションであれば、機能とセキュリティの更新プログラム (管理センターの更新プログラム、新しいスイート ナビゲーションなど) や新しいサービス (Midsize Business プランでの Yammer の利用、OneDrive for Business のストレージの拡大など) といったマイクロソフトのリリースをすべてご利用いただけます。さらに、シートの追加、新しいサブスクリプションの追加、既存サブスクリプションの更新も現在と同様に行っていただけます。削除される機能や縮小される機能はありません。

 

今後について

今回の発表に関する詳しい内容は、ワシントン D.C. で 2014 年 7 月 14 日~ 17 日に開催される Worldwide Partner Conference にてお知らせいたします。

今年 9 月には、Small Business、Small Business Premium、および Midsize Business の各プランのお客様に向けて、2014 年 10 月 1 日の提供開始の直前情報を Office 365 メッセージ センターでお知らせする予定です。変更に関する詳細情報、プランの比較、適切な移行時期と移行方法をお伝えいたします。

 

よく寄せられる質問

Q: 2015 年 10 月 1 日まで新しいプランに移行しないほうがよいということですか。それよりも前の移行は可能ですか。

A: 新しいプランの提供開始後に選択していただければ、ほとんどのお客様は移行することが可能です。ただし、従来のお客様の大部分には、現在のプランを引き続きご利用いただき、2015 年 10 月 1 日以降の最初の更新日に同等の新しいプランに移行することをお勧めします。これは、新しいプランの提供開始日に現在の中小企業向けプランに対する更新が実施され、この更新によって、シート上限と価格が新しいプランと同等になるためです。2015 年 10 月 1 日以前にプランを移行するメリットがあるのは、非常に特殊なニーズをお持ちの、ごく一部のお客様だけです。

また、一部のお客様は、新しいプランの提供開始日になっても移行を選択していただくことができません。こうしたお客様には現在、2015 年 10 月 1 日よりも前に新しいサブスクリプションに移行できるようにするための情報をお知らせしています。

Q: 試用版はどのプランで利用できますか。

A: Business プランと Business Premium プランの試用版を用意する予定です。

Q: Office 365 の新しいビジネス向けプランが提供される国と言語を教えてください。

A: 今回紹介した Office 365 の新しいビジネス向けプランが提供される市場、言語、通貨は、Office 365 Small Business、Midsize Business、および Enterprise の各プランが現在ご利用いただける市場、言語、通貨と同じになる予定です。

本ブログ記事に掲載した価格は、年間契約価格をユーザー 1 人あたりの月額に換算した推定小売価格 (米ドル) です。実際の価格は国ごとに異なります。

ドキュメント共同作業を容易に

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 2 日に Office blogs に掲載された記事 Document collaboration made easyの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、Exchange チームのシニア プロダクト マーケティング マネージャーを務める Steve Chew と、シニア プログラム マネージャーを務める Joey Masterson の記事をご紹介します。

 

電子メールにファイルを添付して送信するとき、多くの場合、だれかと共同作業を行い、返信があることを想定しています。これまでは、その一連の作業が煩雑でした。たとえば、同僚に電子メールでドキュメントを送付すると、相手はまず、編集用にファイルをダウンロードしなければなりません。そしてドキュメントの編集が終わると、新規メールにファイルを添付し直して返信する必要があります。これにはいくつもの手順とコンテキストスイッチ (作業対象の切り替え) が必要で、ときに集中を妨げたり、時間がかかったりします。

 

マイクロソフトは、今年の初めの Microsoft Exchange Conference で、Office 365 ユーザー向けの Outlook Web App のドキュメント共同作業の機能強化を発表しました。今回は、その第 1 弾をご紹介します。この機能強化の狙いは、電子メールの添付ファイルを使ったやりとりの利便性を向上することです。この機能では、Outlook Web App から直接ドキュメントを編集することができ、編集後のドキュメントを添付して返信する作業をほんの数クリックで行えます。では、内容を詳しく見ていきましょう。

ドキュメントと電子メールのサイドバイサイドビュー

同僚がレビュー用のドキュメントを送信してきたとします。メールに添付されたドキュメントを受信トレイで確認します。

 

添付ファイルを開くと、このドキュメントの内容を電子メールと一緒に (「サイドバイサイド」、つまり並べて) 見ることができます。メール本文とドキュメントの内容を同時に見られるのです。すべての情報を確認するために、ウィンドウを行ったり来たりする必要はもうありません。通常のメッセージング操作 (返信や転送など) は、このビューの中だけで実行できます。

 

このドキュメント共同作業の機能強化で大きく変更された点は、Office ファイルのほかに、写真も 1 つのビューで表示できることです。この新しいビューでは、簡単に電子メール本文の情報と添付ファイルを並べて閲覧することができます。

ドキュメントの編集と返信が容易に

添付ファイルを編集してコメントを返信する場合、添付ファイルをダウンロードして、手を加え、編集後のファイル名を変更し、メールに再度添付して返信するという手間は、もう必要ありません。この一連の作業を、新しいサイドバイサイドビューの中で行えるのです。

 

操作は、添付ファイルとメッセージのすぐ上にある [コピーの編集] をクリックするだけです。

  

クリックすると、新機能による動作が自動的に行われます。

 

「全員に返信」の状態で下書きの電子メールが作成され、編集用添付ファイルが新たに保存されます。

受信した添付ファイルの編集用コピーが新規作成され、ファイル名の末尾に自分の名前が追加されます (例:「Contoso株式会社 (Anri Ootsu).pptx」)。これで、オリジナルの添付ファイルとコピーとを区別できます。

 

添付ファイルのコピーは編集可能で、どんな変更を加えても自動的に保存されます。編集が終わったら、電子メールに返信を書いて [送信]をクリックするだけです。

あっと言う間に、編集済みのドキュメントが自動的に添付されたメールを同僚に返信することができました。

添付ファイルの編集と、そのファイルを添付したメッセージの返信をワン アクションで行えるので、複数のウィンドウを行ったり来たりする必要はありません。電子メールの添付ファイルを使った共同作業が、これまでよりずっと容易になります。

その他の機能強化

このサイドバイサイド ビューおよび、編集と返信の機能強化のほかに、新機能が 2 つあります。添付ファイル領域の添付ファイルに関するユーザー エクスペリエンスが向上し、ファイルを添付すると従来よりも大きく、わかりやすく表示されるようになりました。また、複数の添付ファイルを、zip 形式の 1 つのファイルとして一度にダウンロードできるようになりました。

このように Outlook Web App のドキュメント共同作業のエクスペリエンスが強化され、その第 1 弾をお届けできることを嬉しく思います。今年後半にはさらに機能が強化される予定です。それまでの間も、お客様のニーズに引き続き対応していけるように、皆様からのフィードバックをお待ちしております。

 

— Steve Chew、Joey Masterson

よく寄せられる質問

Q: 新しいサイドバイサイドビューでサポートされるファイル形式を教えてください。

A: 現在のところ、Microsoft Word、Excel、PowerPoint 形式のすべてのファイル、PDF ファイル、ほとんどの画像形式のファイルを表示できます。今後のリリースで、表示できるファイル形式をさらに増やしていく予定です。

 

Q: 新しい編集/返信のワークフローで編集可能なファイル形式を教えてください。

A: 現在は、Microsoft Office 2007 以降のバージョンで作成した Word、Excel、PowerPoint 形式のファイルの編集をサポートしています。

【重要】Office 365 の機能変更情報を早めに得るためにチェックすべき場所

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

先月、先行リリースのプロセスが開始されました。このプロセスに従って、Office 365 の主なサービス更新についての情報は、標準リリースが行われる 21 日前にはメッセージセンターに通知がされていきます。このプロセスが軌道に乗るまでの間、以下の場所を注意深くチェックすると、サービス更新の最新情報についての情報を入手することができますので参考にしてください。

 

1. Web ページをウォッチする

以下の場所をウォッチすると、大多数の情報を入手することができます。日本語情報もありますが、英語情報のほうが鮮度がよいです。また、一部の情報は英語のみご利用いただけます。

 

英語 (正式情報):


日本語 (補足情報):

Azure Active Directory や Azure 関連の新機能は以下の英語情報もウォッチいただく必要があります。 

OneDrive for Business 特有のアップデートは以下の場所が情報が早いです。

Office 365 ProPlus の展開に関するアップデート情報は以下の場所が早いです。

 

2. 先行リリースに参加する

先行リリースに参加すると、通常のユーザー (標準リリース)よりも14 日先に新機能を利用することができるようになります。テストテナントを別途用意して先行リリースに申し込むことで、新機能に関するいち早い検証が可能になります。

先行リリースの参加方法についてはこちらから

  • 【重要】Office 365 先行リリースプログラムが開始されました

Yammer Enterprise が Office 365 Midsize Business および Office 365 Education の両プランで利用可能に

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 7 日に Office Blogs に投稿された記事 Yammer Enterprise now included in Office 365 Midsize Business and Education plansの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、マイクロソフトのエンタープライズ ソーシャル担当ゼネラル マネージャーを務める Jared Spataro の記事をご紹介します。

 

3 月に開催された SharePoint Conference では、Work like a network – ネットワークのようにつながり働くことが主要テーマの 1 つとして取り上げられました。Yammer は、このテーマを実現するうえで欠かせない新しい機能です。マイクロソフトは、Yammer の買収以来、ソーシャル機能と Office 365 の緊密な統合に重点的に取り組んでいます。

 

11 月には、Yammer Enterprise をすべての Office 365 Enterpriseプランに追加することを発表しました。そして今回、このビジョンを推進する一環として、Yammer Enterprise をすべての Office 365 Midsize Businessプランおよび Office 365 Educationプランに追加したことを発表いたします。

 

今回の更新に伴い、現在 Office 365 Midsize Business プランおよび Office 365 Education プランをご利用いただいているすべてのお客様に Yammer Enterprise のライセンスを提供します。詳細については、Yammer のプランおよび料金 (英語)を参照してください。また、Midsize Business プランおよび Education プランをご利用のお客様は、外部ネットワーク内の外部ユーザー用に Yammer Enterprise のライセンスを購入する必要がなくなりました。昨年 11 月にお知らせしましたように、Enterprise プランのお客様も同じく、外部ユーザー用のライセンスを購入する必要はありません。今回のライセンス体系の変更は単純なものですが、組織間の共同作業における負担が大幅に軽減され、また、ユーザーは追加コストについて心配することなく、顧客やパートナー、保護者や生徒などと連携できるようになります。

 

マイクロソフトは、こうした組織の皆様に Yammer の優れた機能を提供できることをたいへん嬉しく思います。中小企業にとって収益向上は永遠の課題であり、教育機関は少ないコストで多くの成果を達成するように求められています。Yammer と Office 365 の統合によって、企業や教育機関の皆様がネットワークのようにつながり働いて目標を達成することが可能になります。

 

—Jared Spataro

パブリック フォルダー数の上限が 10 倍に

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 15 日に Office Blogs に投稿された記事 10x increase in Public Folder limitsの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、Exchange チームのテクニカル プロダクト マネージャーを務める Brian Shiers の記事をご紹介します。

 

マイクロソフトは、Office 365 のパブリック フォルダーの制限を緩和することに取り組んできました。今回は、フォルダー数の上限を 100,000 に拡大します。これは、Exchange サービスの制限に関するページに記載されている従来の上限の 10 倍にあたります。結果として、これまでより大きな既存パブリック フォルダーの階層の移行が可能となり、Office 365 の機能をさらに活用できます。新たに拡張されたパブリックフォルダーは、今すぐにご利用いただけます。

 

Public Folders in Exchange admin center

 

このサービスでパブリック フォルダーの数を増減する際、フォルダー数の記録が必要となることがあるかもしれません。Exchange Online のリモート PowerShell には、Office 365 内の現在のパブリック フォルダー数を確認するための簡単な方法が用意されています。Get-PublicFolderおよび Measure-Objectコマンドレットを使用すると、Office 365 で作成されたパブリック フォルダーの数をすぐに取得できます。

 

Get-PublicFolder –Recurse –ResultSize Unlimited | Measure-Object
Count   : 40051
Average :
Sum     :
Maximum :
Minimum :
Property :


これは現在、マイクロソフトが実現に向けて取り組んでいるパブリック フォルダーの機能拡大の第 1 弾です。詳しくはこちらの Exchange チームのブログ記事で紹介されています。機能の拡大は、Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 6 での提供を目指しています。

 

-Brian Shiers

よく寄せられる質問

Q: フォルダー数の上限の引き上げに伴い、パブリックフォルダーメールボックスの数や、パブリック フォルダーの割り当てに変更はありますか。

A: パブリック フォルダー メールボックスの数、およびパブリック フォルダーの割り当ての合計に変更はありません。これらの制限については、Exchange Online サービスの説明の「共有とコラボレーション」を参照してください。

 

Q: 自分のテナントで上限が引き上げられたことを確認する方法を教えてください。

A: パブリック フォルダーのあるすべての Exchange Online のテナントでフォルダー数の上限が引き上げられていますので、確認の必要はありません。

Office 365 ユーザー向けのセキュリティ/管理ソリューション Enterprise Mobility Suite のご紹介 (Azure AD, MFA, RMS)

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise

 

Office 365 をご利用になるお客様のお話を聞いていると、モバイル デバイスを活用したり Lync を活用してワークスタイル変革をしたいという積極的なご意見をよくお伺いします。その際に、デバイスの管理をしっかり行いたい、セキュリティをしっかり確保したいというお話もよくお伺いします。マイクロソフトでは、このようなお客様のご要望にお応えするため、Office 365 と簡単に連携するソリューションをご用意しています。具体的には、以下のような Office 365 に標準で含まれる機能の追加サービスを提供しています。

  • Azure Active Directory (AAD) によるディレクトリ サービスの追加機能として Azure Active Directory Premium:AADは Office 365 などに標準されているクラウド型の ID/アクセス管理を行うためのコア ディレクトリ サービスです。Office 365 をはじめとするさまざまなクラウドサービスとシングルサインオンを行うことができ、オンプレミスの Active Directory とも統合することができます。 AAD Premium は、AAD の利用をより便利にする追加機能です。たとえば、ユーザーのセルフサービスによるグループ管理/パスワードリセット、多要素認証 (MFA) の高度なユーザー機能/管理機能/レポート機能、著名な 1,000 以上の SaaS アプリケーションとのシングルサインオンを容易にする機能などが含まれます。
  • Exchange ActiveSync によるモバイル デバイス管理 (MDM) の追加機能としての Windows Intune: Office 365 の Exchange ActiveSync 機能により、デバイスパスワードを必須するなどのデバイス管理ポリシーやリモートワイプ機能を利用することができます。Windows Intuneは Office 365 とも統合できるクラウドベースの MDM と PC 管理ソリューションです。最近の機能拡張により iOS の電子メール プロファイル管理、選択的なワイプ、iOS7 データ保護構成などの追加機能がご利用になれます。また、Windows Intune サブスクリプションでは、System Center Configuration Manager (SCCM) および Endpoint Protection (SCEP) のオンプレミス使用権が提供されます。これは、非永続的な使用権で、Intune のライセンスが割り当てられたユーザーが使用するデバイスを 5 台まで管理できます。また、SCCM Server ソフトウェア (コンソール) の非永続的な使用権も提供されます。
  • Azure Active Directory Rights Management (AAD RMS) よるデータ保護の拡張ライセンス: AAD RMS は Office 365 などと一緒に利用できる強力なデータ保護ソリューションです。Office 365 E3/E4 (または A3/A4) に含まれており、Office 365 で利用されるデータの保護に利用することができます。クラウド上で用意されたキーの利用に加えて、お客様自身で用意したキーを利用するオプションや、データへのさまざまなアクセスポリシー (アクセス可能なユーザーの選択、アクセス期限、利用できる権限内容の詳細な指定など) の指定が可能です。RMS コネクタを利用して、オンプレミスの Office、Exchange、SharePointを利用した場合のデータ保護も行うことができます。RMS FCI コネクタを利用して Windows Server ストレージ上のデータ保護を行うこともできますが、2014/7/1 以降は E3/E4 に含まれる権利ではカバーされなくなり、単体の AAD RMS ライセンスが必要になります。

3 つの機能を利用できるお得なライセンス - Enterprise Mobility Suite (EMS)

マイクロソフトの ID 管理、モバイル デバイス管理、および情報保護の各製品が 1 つの便利な SKU に含まれた Enterprise Mobility Suite (EMS)を利用すると、これらの高度な機能を低料金ですべて利用することができます。

EMS のライセンスは 2014/4/1 から提供が開始されたライセンススイートで、ユーザー単位のサブスクリプション ライセンスとして付与されます。ユーザーごとの月単位のライセンスで、1 ユーザーにつき最大 5 デバイスまでの使用が許可されます。個々のコンポーネントはさまざまなボリューム ライセンス プログラムで提供されていますが、このスイートは現在、Enterprise Agreement (EA、EAS、EES) で、既存の Core CAL、Enterprise CAL、または Bridge CAL のお客様へのアドオンとしてのみ提供されています。

それぞれのライセンスで利用できる機能の比較表

Office 365 に含まれる基本機能と、それぞれの単体サービスまたは EMS に含まれる機能について、まとめてみましたのでご覧ください。

Azure Active Directory と Azure AD Premium に含まれる機能の比較表

Office 365 で必要とされる Azure AD の基本機能は、Office 365 のプランに含まれています。高度な ID 管理、セキュリティ、監査の各機能、および、オンプレミスと Azure の Active Directory 間の企業規模での同期機能については、これらは EMS に含まれる Azure AD Premium でのみ提供されます。以下の表を参照してください。

 

機能

Office 365 - Azure AD

Azure AD Premium / EMS

Directory as a Service (サービスとしてのディレクトリ)

はい、制限なし

はい、制限なし

ユーザー/グループ管理

はい

はい

事前統合済み SaaS アプリケーション/カスタム アプリケーションへのシングルサイン オン

はい

はい

ディレクトリ同期ツール

はい

はい

ユーザー ベースのアクセス管理/プロビジョニング

はい

はい

グループ ベースのアクセス管理/プロビジョニング

はい

クラウド ユーザーのセルフサービスによるグループ管理

はい

クラウド ユーザーのセルフサービスによるパスワード変更

はい

はい

クラウド ユーザーのセルフサービスによるパスワード リセット

はい

セキュリティ レポート

はい

はい

高度なセキュリティ レポート (機械学習ベース)

はい

使用状況レポート

はい

テナントのブランド化  (ログオン/アクセス パネルのカスタマイズ)

はい

多要素認証 (Microsoft Azure およびオンプレミスで使用できるすべての機能)

はい

全社的同期 (ディレクトリを Azure AD まで拡張) (実装予定)

はい

セルフサービスによるパスワードのリセット/変更の書き戻し  (実装予定)

はい

部門別の管理 (実装予定)

はい

SLA

はい

Fore Front Identity Manager (FIM) CAL およびサーバー

はい

 

Azure Active Directory と Azure AD Premium に含まれる MFA の機能比較表

Office 365 ユーザー認証のMFA は、Office 365 のサブスクリプションに含まれています。ただし、セキュリティ強化、不正行為の警告、MFA の SDK、および他の Azure AD ワークロードやオンプレミスのワークロード (Exchange やリモート デスクトップ セッションなど) に対応する MFA は、Azure Active Directory Premium に含まれる機能です。以下の表を参照してください。

機能

Office 365/Azure Administrators の MFA

AADP および
EMS の MFA

 

管理者がエンド ユーザーに対する MFA を有効化/適用できる

はい

はい

第 2 の認証要素としてモバイル アプリケーション (オンラインおよび OTP) を使用する

はい

はい

第 2 の認証要素として電話を使用する

はい

はい

第 2 の認証要素として SMS を使用する

はい

はい

非ブラウザー クライアント (Outlook や Lync など) 用のアプリケーション パスワード

はい

はい

電話を使った認証時におけるマイクロソフトの既定の音声通話

はい

はい

電話を使った認証時におけるカスタムの音声通話

はい

不正行為の警告

はい

MFA SDK

はい

セキュリティ レポート

はい

内部設置型アプリケーションの多要素認証 / 多要素認証サーバー

はい

ワンタイム バイパス

はい

ユーザーのブロック/ブロック解除

はい

電話を使った認証における発信者番号のカスタマイズ

はい

イベントの確認

はい

 

Office 365 E3/E4 に含まれる Azure AD RMS ライセンスと単体 Azure AD RMS の機能比較表

Office 365 に含まれる Azure RMS により、Office, Exchange, SharePoint に対する RMS データ保護有効化を利用できます。2014/7/1 より RMS FCI コネクタを利用した IRM によるコンテンツ保護有効化を Windows Server のファイルサーバー上にて実行する場合、クラウド上のライセンスで賄う場合には Office 365 E3/E4/A3/A4 に含まれるライセンスではなく、単体 Azure RMS ライセンス、または Enterprise Mobility Suite のライセンスが必要となります。以下の表を参照してください。

機能

Office 365 E3/E4

Azure RMS / EMS

会社のID での RMS コンテンツの使用および作成

はい

はい

Office 365 に保存されたコンテンツの保護有効化

はい

はい

オンプレミスの Office、Exchange、SharePoint に保存されたコンテンツの保護 (RMS コネクタを使用)

はい

はい

Bring Your Own Key (ハイブリッド保護)

はい

はい

Office ファイル以外の RMS 保護

はい

はい

RMS SDK

はい

はい

オンプレミスの Windows Server ファイル共有用 RMS オンプレミス コネクタ (RMS FCI コネクタを使用) - 2014/7/1 以降*

はい

*注: 2014/7/1 以前に E3/E4/A3/A4 をご購入いただいている場合は、次の更新までは従来の内容で引き続きご利用いただけます。

 

追加情報


ハイブリッド コンピューティング向けの新しいインタラクティブなトレーニング コース

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise

 

(この記事は 2014年 7 月 8 日に Office Blogs に投稿された記事 New interactive training for hybrid computing now availableの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

ハイブリッド コンピューティングは、従来のオンプレミスとクラウド コンピューティングの 2 つのモデルの中間的なソリューションです。ハイブリッド シナリオの展開が適しているのは、既存のオンプレミス環境の ROI を達成する必要がある場合、移行のためにオンプレミスとクラウドを連携させる必要がある場合、またはクラウドへの移行を一度に進める準備が整っていない場合などです。マイクロソフトは、ハイブリッドシナリオを展開するお客様のために、日々、技術革新とガイダンスの提供に取り組んでいます。この取り組みの一環として今回、新しいインタラクティブなハイブリッド コンピューティングトレーニングの提供を開始しました。また、SharePoint に対して、ハイブリッド環境での作業をより簡単に行えるようにするための新たな変更を加えています。

 

ハイブリッドに関する新しいドキュメントとトレーニング コースの提供

ハイブリッドのトポロジやそれに関連する考慮事項を理解するために役立つ、新しいインタラクティブなトレーニング コースが公開されました。このコースには、3 つのモジュールで構成される 14 のプレゼンテーションが含まれ、これらを通じてオンプレミスとクラウドの共存に関するシナリオやソリューションの概要を包括的にご紹介します。マイクロソフトではハイブリッドへの取り組みの一環としてこれらのコンテンツを随時更新し、内容の充実を図っていく予定です。

 

SharePoint ハイブリッドのトレーニング コースおよびカリキュラムについては、こちらのプレゼンテーション (英語)ビデオ (英語)をダウンロードしてご確認ください。

 

また、TechNet のドキュメントを更新し、ハイブリッドに関する情報を追加しました。製品開発に合わせて、ガイダンスの内容も継続的に更新していきます。このハイブリッド関連のドキュメントは、こちらで参照できます。

 

SharePoint のハイブリッド環境向け機能の強化

2014 年 5 月の累積更新プログラムには、SharePoint 認証サービスのコード変更が含まれています。この変更により、ファームの管理者は OAuth 要求の検証をより適切に制御できるようになっています。OAuth 要求の検証により、オンプレミスのイントラネット外のユーザーはオンプレミスのコンテンツに安全にアクセスできるようになります。たとえば、情報の閲覧権限を持つユーザーが、SharePoint Online (SPO) の組み合わせ検索結果内でオンプレミスの検索結果をクリックすると、イントラネットへのアクティブな VPN 接続または DirectAccess 接続を行わずにドキュメントを開くことができます。これらの変更の詳細については、こちらを参照してください。

 

今後について

マイクロソフトは、お客様にクラウドをご活用いただき、そのメリットを享受していただきたいと考えております。クラウドでは、より迅速に開発を行い、最新技術をよりスピーディに市場に投入し、Office 365 にしかない計算能力と統合性によって新しいエクスペリエンスを実現することが可能になります。しかしながら、私たちはすべてのお客様が一度にすべての環境をクラウドに移行できるわけではないことも認識しています。こうした理由から、マイクロソフトでは今後も引き続き、累積更新プログラムや 2015 年にリリース予定のオンプレミス環境の提供を通じて、ハイブリッドおよび共存環境のための技術革新に取り組み、トレーニング、資料、ガイダンスを提供していく予定です。

 

新しい技術にご関心をお寄せのお客様は、ぜひハイブリッド コンピューティングをご活用ください。ハイブリッド シナリオのメリットの詳細については、以下の資料を参照してください。

 

SharePoint と Office 365 のハイブリッド モデルに関するドキュメント

Hybrid SharePoint 2013 の関連資料のダウンロード

 

–Bill Baer

2014 年 7 月更新版の Office 365 用 Office 2013 に含まれる機能強化

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 11 日に Office Deployment Support Team Blog に投稿された記事 Improvements included in the July 2014 update of Office 2013 for Office 365の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

背景

Office クイック実行の目的の 1 つは、新しい更新をそれぞれリリースすることによって製品の刷新と改良を続けることです。この点は今月もまったく変わりません。

詳細情報

2014 年 7 月更新版の Office 365 用 Office 2013 では、以下の機能強化が行われています。

  1. 更新用ダウンロード パッケージのサイズの削減: お客様からのご意見を参考に、更新対象の各コンピューターにダウンロードする必要がある更新パッケージのサイズを改善しました。今回はバイナリ差分圧縮を使用しているため、ネットワーク経由でダウンロードされるデータのサイズが最大 70% 削減されます。たとえば、2014 年 6 月のビルド (バージョン 15.0.4623.1002) をインストールした後で 2014 年 7 月のビルドを適用する場合、コンピューターにダウンロードされるデータの合計サイズは 120 MB 未満になります。一方、従来の更新手法の場合は 310 MB を超えてしまいます。

    : 上記の内容は、更新を毎月適用する場合にのみ当てはまります。適用しなかった月がある場合、更新パッケージのサイズは大きくなります。

  2. ユーザー モードのストリーミング: これまでは、ネットワーク上の場所から Office 365 用 Office 2013 をインストールする場合、ローカル コンピューターのアカウントに、そのネットワーク上の場所に対する "読み取り" アクセス許可が必要でした。この要件はこちらのブログ記事 (英語)に記載されています。2014 年 7 月の更新では、この要件がなくなりました。

クイック実行用 Office 展開ツールの使用方法

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 11 日に Office Deployment Support team blogに投稿された記事 Using the Office Deployment Tool for Click-to-Runの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)


Office 2013 クイック実行のリリースに伴い、さまざまな Office 2013 のクイック実行製品の展開を支援するツールが作成されました。今回のブログ記事では、クイック実行用 Office 展開ツールの使用方法とカスタマイズ方法についてご紹介します。

手順 1.

下記のリンクから、クイック実行用 Office 展開ツールをダウンロードします。
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=36778 (英語)
officedeploymenttool.exe を実行すると、Setup.exe と configuration.xml ファイルが生成されます。

手順 2.

configuration.xml ファイルを編集します。
configuration.xml ファイルをテキスト エディターで開くと、以下のような XML データが表示されます。

   <Configuration>
   <!-- <Add SourcePath="\\Server\Share\Office" OfficeClientEdition="32" >
   <Product ID="O365ProPlusRetail”>
   <Language ID="en-us" />
   </Product>
   <Product ID=”VisioProRetail”>
   <Language ID=”en-us” />
   </Product>
    </Add> -->
    <!--  <Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="\\Server\Share\Office\" /> -->
    <!--  <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />  -->
    <!--  <Logging Name="OfficeSetup.txt" Path="%temp%" />  -->
    <!--  <Property Name="AUTOACTIVATE" Value="1" />  -->
    </Configuration>

コメント マーク <!--   --> で囲まれた内容は実行されません。そこで、まず Add SourcePath から終了タグの </Add> までを囲んでいるコメント マークを削除します。

次に、“\\Server\Share\Office\” を Office ファイルのダウンロード先のパスに変更します (例: “C:\users\admin\desktop\odt\”)。

Office 365 ProPlus のみをインストールする場合は、<Product ID=”VisioProRetail”> から </Product> までを削除して、インストール内容から Visio を除外します。その後、configuration.xml ファイルを保存します。

インストール内容から特定のアプリを除外する場合は、下記のページで説明しているとおり、configuration.xml ファイルに <ExcludeApp ID="x" /> を使用します。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn745895(v=office.15).aspx

追加の製品または別の製品をインストールする場合は、以下のサポート技術情報の記事にクイック実行用 Office 展開ツールでサポートされている製品 ID の一覧が掲載されていますので、参照してください。
http://support.microsoft.com/kb/2842297

インストール内容に別の言語を追加する場合や、インストール内容をさらにカスタマイズする場合は、TechNet の「クイック実行 configuration.xml ファイルのリファレンス」の記事を参照してください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj219426.aspx

手順 3.

メディアをダウンロードします。
コマンド ウィンドウを開き、Setup.exe ファイルの保存場所にディレクトリを変更します。次に、Setup.exe /download configuration.xml を実行します。

 

マシンへのソフトウェアのダウンロードが開始されます。この処理には通常 10 分程度がかかりますが、インターネット接続やその他の要因によって、1 時間以上を要する場合もあります。
ソフトウェアのダウンロードが完了すると、コマンド ウィンドウの表示が C:\ プロンプトに戻ります。



手順 4.

ソフトウェアをインストールします。
ソフトウェアをダウンロードしたマシンにインストールする場合は、以下のコマンドを実行してインストールを開始します。
Setup.exe /configure configuration.xml



ダウンロードしたソフトウェアをネットワーク共有に追加して、複数のユーザーがその場所から Office をダウンロードできるようにする場合は、ドメイン コンピューターに「読み取りと実行」、「フォルダーの内容の一覧表示」、「読み取り」の権限が設定されていることを確認してください。ネットワーク共有からインストールする方法の詳細については、以下のブログ記事を参照してください。
http://blogs.technet.com/b/odsupport/archive/2012/11/20/office-2013-installation-hangs-at-10-percent-when-installing-from-a-network-share.aspx (英語)

MAPI over HTTP による Outlook の接続に更新中です

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

MAPI/HTTP は、Exchange および Outlook 製品チームが長期的な投資として作成した、新しい Windows 用 Outlook クライアントの接続方法です。MAPI/HTTP は、現在使用されている RPC over HTTP 接続に対する長期的な代替手段となります。この新しい接続方法により、ユーザー エクスペリエンスだけでなく、IT やサポートも改善されます。この変更は 2014 年 5 月よりお客様のテナントに順次適用中です。

Office 365 において MAPI/HTTP で接続されているかどうかを判別するには、以下の手順に従います。

  1. 通知エリアで Ctrl キーを押しながら Outlook アイコンを右クリックします。
  2. 特別に表示されるメニュー項目 [接続状態...] を選択し、[Outlook の接続状態] ダイアログを起動します。
  3. 接続で MAPI/HTTP が使用されているかどうかをすばやく確認するには、次の主要なフィールドを確認します。

フィールド

プロトコル

HTTP (Outlook Anywhere の場合は RPC/HTTP となります)

プロキシサーバー

空 (Outlook Anywhere の場合はサーバー名が入ります)

サーバー名

実際のサーバー名 (Outlook Anywhere 接続では GUID となります)

Outlook の接続状態ダイアログボックスのスクリーンショットです。上が従来からの接続方法である Outlook Anywhere (RPC/HTTP) の場合、下が MAPI/HTTP に更新されている場合の表示です。

MAPI/HTTP の仕組み、メリット、将来の展望、よく寄せられる質問などについては、Exchange ブログの記事「MAPI over HTTP による Outlook の接続」をご参照ください。

クイック実行で Office 2013 のクイック修復とオンライン修復を自動化

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 18 日に Office Deployment Support Team Blog に投稿された記事 Office Click-to-Run command lines to automate a Quick and Online Repair in Office 2013の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

背景

2014 年 6 月にリリースされた Office 365 クイック実行 (ビルド 15.0.4623.1003 以降) で、Office 2013 のクイック修復とオンライン修復を自動化できるようになりました。

 

- 15.0.4569.1007 より古い Office ビルドの場合、クイック修復を実行するには integratedoffice.exeを使用する必要があります。integratedoffice.exe の使用方法詳細については、「Office 365 ProPlus のクイック修復の自動化 (英語)」を参照してください。

 

詳細情報

OfficeClicktoRun.exeは、Office 2013 の修復を自動化できる実行可能ファイルです。このファイルは、オペレーティング システムのバージョンによって、次のいずれかの場所に格納されています。

 

64 ビット OS:
C:\Program Files\Microsoft Office 15\ClientX64\

 

32 ビット OS:
C:\Program Files\Microsoft Office 15\ClientX86

 

OfficeClickToRun.exe の実行時には、次の変数を指定できます。

 

変数

説明

RepairType

QuickRepair | FullRepair

クイック修復 (QuickRepair)、オンライン修復 (FullRepair) のどちらを実行するかを指定します。

- オンライン修復を実行すると、すべての Office アプリケーションが再インストールされ、configuration.xml ファイルの設定がすべて上書きされます。

DisplayLevel

True | False

DisplayLevel を Trueに設定すると、すべての UI が表示されます。Falseに設定すると、UI は非表示になります。

 

たとえば、サイレントでオンライン修復を行う場合、管理者特権でのコマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。

 

"C:\Program Files\Microsoft Office 15\ClientX64\OfficeClickToRun.exe" RepairType=FullRepair DisplayLevel=False

 

関連情報

Office 2013 クイック実行のビルド バージョンの詳細については、次のサポート技術情報の記事を参照してください。
Microsoft Office 2013 クイック実行

2014 年 7 月更新版の Office 365 ProPlus をインストールした後、Office アプリケーションを起動できなくなる問題について

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 23 日に Office Deployment Support Team Blog に投稿された記事 Issue when launching Office apps after applying July 2014 update for Office 365 ProPlusの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

2014 年 7 月の更新プログラムのリリース後まもなく、Office 365 ProPlus をお使いの一部のお客様に影響を及ぼす潜在的な問題について報告がありました。一部のお客様は、2014 年 7 月の更新プログラムをインストールした後、Office 製品を起動できなくなることがあります。


マイクロソフトでは既にこの問題を修正し、更新版 (ビルド 15.0.4631.1004) をリリースしています。Backstage の [Update Now] をクリックして、最新の修正プログラムを入手してください。


問題が解決されない場合は、いったん PC を再起動して、[Update Now] をあらためてお試しください。それでも問題が解決されず、Office アプリケーションを起動できない場合は、http://support.microsoft.com/kb/2739501の Fix It を実行して、最新の Office をインストールし直してください。


注: ボリューム ライセンスのお客様に影響はありません。

スパム メールと Office 365 環境 – 概要

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 25 日に The Exchange Team Blog に投稿された記事 Spam email and Office 365 environment - Overviewの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

Office 365 のスパム メールについては、かねてからブログ シリーズとして取り上げたいと考えていました。スパム メールの大半は Office 365 のメール セキュリティ ゲートウェイによりブロックされていますが、しかし、常に 100% ブロックできる完璧なシステムは存在せず、一部のスパム メールはフィルターを通過してしまいます。Office 365 には、スパム メールが届いてしまったときのためにツールと構成オプションが用意されており、これらを使用してスパム対策の有効性を向上できます。

 

このシリーズでは、まずさまざまな種類のスパム メールについて簡単に見ていきます。次に、Office 365 環境でスパム対策に使用できる各種のツールについて説明し、スパムの種類に基づいて適したツールを紹介します。

 

なお、記事の中では Office 365 環境の場合について扱いますが、ほとんどの手順は、オンプレミス展開とハイブリッド展開にも適用できます。

はじめに

Office 365 を活用すると、マイクロソフトによって透過的に EOP (Exchange Online Protection) が実装されるというメリットがあります (従来のメール セキュリティ インフラストラクチャは、FOPE サービスを使用して実装されていました)。

 

EOP インフラストラクチャは、受信および送信のメール フローに対して「検疫」を行うメール ゲートウェイとして機能します。このメール ゲートウェイの目的は、外部ソースから Office 365 の受信者に対するメール フロー (受信メール フロー) に含まれるあらゆるマルウェア、ウイルス、スパム メール、そして、Office 365 から外部ソースへと送信されるメールをフィルタリングすることです。大幅に簡略化していますが、下図のようにイメージしてください。

EOPの予期せぬ動作時の対処方法

EOP は最善の保護機能のご提供を目指しておりますが、Office 365 利用者のメールボックスに、スパム メールが紛れ込んでしまう場合もございます。

 

残念ながら、スパム メールを 100% ブロックできる「完璧なソリューション」は存在しないのが現状です。

例えば、スパム対策のソリューションやゲートウェイには、以下に挙げるような問題が発生する場合がございます。

  • 誤検知 - 防御システムが正常なメールを迷惑メール (スパム メール) と判断してブロックしてしまう

  • 検出漏れ - 防御システムが迷惑メール (スパム メール) を検出せずに、受信者のメールボックスに配信されてしまう

どのような検疫ソリューションを使用しても (たとえクラウドベースのソリューションであっても)、巧妙なスパム送信者が作成した一部のメッセージは、脅威として検出されずにすり抜けてしまう場合があります。ただし、クラウドベースのソリューションは、大量の電子メールを処理する必要性があるため、このような脅威の一部をすばやく検出するように設定されているという強みを持っています。

 

さらに、ソリューションに期待していることは各ユーザーによって若干異なります。そのため、それぞれ独自の要件を持つさまざまなビジネス ユーザーに完璧に対応できるような既定の構成を設定することは、非常に困難です。あるユーザーがスパムと判断したメールも、別のユーザーにとっては正常なビジネス メールかもしれないのです。EOP の既定の設定では、誤検知のリスクを軽減するため、規制をやや緩めにしています。既定の設定がお客様の組織にとって最適でない場合には、EOP の柔軟性に優れたカスタマイズ機能を使用してスパム対策を設定できます。

 

このブログ シリーズでは、お客様が状況に合わせた対処方法についての理解を深められるように説明していきます。

スパム メール - トラブルシューティング プロセスと分類

明確なトラブルシューティング プロセスを確立するには、下図のようなワークフローを実装する必要があります。

ステップ 1 - スパム メールの性質に関する情報を収集する

最も基本的なステップは、スパム メッセージに関する重要な情報を得ることです。メールが本当にスパムであるかどうかを判断し、スパムである場合はスパムの種類を識別します。この情報に基づいて、スパムを軽減するうえで適切なツールを選択します (この件については、今後のブログ記事で詳しくお伝えします)。

 

スパムについての確認事項

次に示すのは、スパムに関する必要な情報を収集するうえで役立つ確認事項のリストです。

  • Q: そのメールは本当にスパムですか?(それとも広告ですか?)

  • Q: そのスパム メールの送信元は特定の送信者の電子メール アドレスを持つものですか?

  • Q: そのスパム メールの送信元は特定のドメインを持つものですか?

  • Q: そのスパム メールのタイトルや本文には、特定のキーワードが含まれていますか?

  • Q: そのスパム メールの本文には、リダイレクト用の特定の URL が含まれていますか?

  • Q: そのスパム メールには、日本語以外の文字が含まれていますか?

  • Q: そのスパム メールの送信元は、特定の地域/場所ですか?

  • Q: そのスパム メールは、組織内の特定のユーザーまたは配布リストが宛先に指定されていますか?

一般的な確認事項

  • Q: そのスパム メールは、特定のスケジュールで送信されていますか (数時間ごと、数日ごとなど)?

  • Q: 組織内でどのくらいの割合のユーザーがそのスパム メールを受信しましたか?

  • Q: スパム メールの量はどのくらいですか (単体の電子メール アイテムなのか、数十単や数百単位のスパム メールなのか)?

  • Q:そのスパム メールはどのくらいの期間にわたって受信されていますか (数日間、数時間など)?

  • Q:最後にそのスパム メールを受信したのはいつですか

ステップ 2 – スパム メールの報告とブロック

スパム メールの対応時には、「サーバー側」 (Exchange Online と EOP)、および「クライアント側」(Outlook) の両方から利用可能なオプションを使用してスパム メールをブロックする必要があります。スパム メールをブロックするプロセスは、スパム メールのフィルタリングを行うツールと、EOP インフラストラクチャを管理する Microsoft チームへの報告を行う (スパム メールのサンプルを送信する) ツールを組み合わせて運用することにより実装できます。

 

スパム メールへの対応 - クライアント側

 

1. Microsoft 迷惑メール報告アドイン

Microsoft 迷惑メール報告アドインは、各ユーザーが問題のあるメールをマイクロソフトに報告できるたいへん便利な Outlook アドインです。

 

電子メール アイテムを選択して [Report Junk] をクリックすると、そのメールは自動的にマイクロソフトのメール セキュリティ チームに送信されます。送信されたメールは詳細な分析と調査を経て、迷惑メール フィルターの技術向上に活かされます。

 

Microsoft 迷惑メール報告アドインを使用する方法

Outlook 2010/2013 では、Microsoft 迷惑メール報告アドインは [Report Junk] という追加のメニュー オプションで実装されています。[Junk] セクションに追加され、これにより電子メールをスパムとして報告できるようになります。電子メールを迷惑メールとしてマークするには、次の手順に従います。

  • 報告したい電子メール アイテムを選択します。

  • [Home]タブで [Junk] オプションの小さな黒い矢印を選択します。

  • [Report Junk]を選択します。

このメールがスパムとして報告されるという警告メッセージが表示されます。[Yes]を選択します。

 

[Yes] を選択すると、次のイベントが実行されます。

  • スパムとして報告された電子メール アイテムが迷惑メール フォルダーに移動します。

  • 電子メール アイテムのコピーが添付ファイルとして abuse@messaging.microsoft.comに送信され、送信済みアイテム フォルダーに入ります。

  • 受領確認の返信メールが届きます。

Outlook 2007 では、[Report Junk] のオプションはトップ メニューに追加されます。

 

2. Outlook の迷惑メール オプション – 受信拒否リスト

「クライアント側」で使用できるもう 1 つの方法は、Outlook の迷惑メール コンポーネントおよび [Block Sender]のオプションです (送信者を受信拒否リストに追加します)。

 

このオプションは、スパム メールが特定の送信者の電子メール アドレスから送信されてくる場合に最適です。実際には、「スパム送信者」はさまざまな電子メール アドレスを使用してスパム メールを送信していることも多く、そのような場合には受信拒否リストは役に立ちません。

 

送信者を [Blocked Senders] リストに追加する方法

スパム メールの送信者からのメールを拒否したい場合は、[Junk] メニューを使用してブロックできます。

  • 対象となるメール アイテムを選択します。

  • [Home]タブで [Junk] オプションの小さな黒い矢印を選択します。

  • [Block Sender]を選択します。

 

その他の関連情報へのリンク

 

3. メーリングリストの購読解除

ユーザーから「スパム メール」として報告されたメールを確認していると、「スパム送信者」が送信したメールではなく、そのユーザーが登録されている配布リストを基に送信された一般的な広告メールが含まれている場合があります。しかし、このようなメールには通常、メーリング リストを購読解除するオプションがあります。マイクロソフトにスパム メールとして報告する前に、そのメーリング リストを購読解除するオプションがないかどうか、ぜひご確認をお願いします。

 

4. スパムを回避する方法をユーザーに指導

スパムを受け取らずに済むようにユーザーを指導することは、スパム メールを軽減するための事前予防的な対策であると考えます。

 

そこでマイクロソフトでは、スパム イベントを発生させない、または発生率を大幅に低減するために、推奨されない行動についてのガイダンスや手順書をお客様に提供しています。

 

詳細については、次のリンク先でお読みいただけます。

迷惑メールを削減するための 10 のヒント

 

今回は以上です。まもなく公開予定の第 2 弾ではサーバー側のソリューションについて取り上げます。どうぞ、ご期待ください。

Mohd Imran Shaikh


Office 365 API での開発に関する記事のご紹介

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 24 日に The Exchange Team Blog に投稿された記事 Developing with Office 365 APIsの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

純粋な開発関連の記事を投稿することはあまりありませんが、今回は Exchange 開発者ブログ (英語)に面白い記事が投稿されたのでご紹介したいと思います。

 

Zapier Office 365 API 導入までの道のり (英語)

 

この記事を読んで、Office 365 API を活用し始めるまでの過程がいかにシームレスであるか、驚かれる方もいらっしゃるのではないかと思います。ぜひお読みください!

 

Nino Bilic

Microsoft Online Services Diagnostic and Logging サポート ツールキット (MOSDAL) の提供が終了します

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

ネットワーク診断を行い、コンピューターにインストールされている Office 365 関連アプリケーションのシステム構成、ネットワーク構成、およびログ情報を収集できる MOSDAL ツールは 2014 年 8 月末をもって提供を終了させていただきます。MOSDAL に関する情報は、2014 年 8 月末に Microsoft ダウンロードセンターおよび 「ツールと診断」 (Wiki) ページから削除されます。MOSDAL のサポートは 2014 年 8 月に終了します。何卒ご了承ください。

 

Microsoft Office 365 チーム

新しい Office 365 管理ツール

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

(この記事は 2014 年 7 月 29 日に Office Blogs に投稿された記事 New Office 365 admin toolsの翻訳です。
最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、Office 365 管理エクスペリエンス担当シニア プロダクト マーケティング マネージャーを務める Lawrence Chiu の記事をご紹介します。

 

Office 365 の管理を簡素化する取り組みの一環として、マイクロソフトは過去数か月の間にいくつかの新機能を導入しました。たとえば、一般的に使用される管理タスクの合理化、DNS レコードの事前確認と詳細レポートの追加、Office 365 サービスに関する最新情報をお届けするメッセージ センターの継続的な機能強化などが挙げられます。そして今回、Office 365 管理者の皆様は、より多様な方法で Office 365 サービスの最新情報を入手できるようになりました。具体的にはまず、Office 365 Management Pack をインポートすることで、Microsoft System Center で Office 365 サービスについての通知を受信できます。また、Office 365 Service Communications API により、Office 365 サービスの通知を監視システムやツールに統合できるようになります。それでは、この新しい Office 365 Management Pack と Office 365 Service Communications API のメリットについて詳しくご紹介していきましょう。

 

Office 365 Management Pack for Microsoft System Center 2012 R2

Microsoft System Center は、データ センター、クライアント デバイス、ハイブリッド クラウドの IT 環境を管理できる統合管理プラットフォームです。System Center をご利用の Office 365 管理者様は、Office 365 Management Pack をインポートすることで、System Center の Operations Manager で Office 365 サービスに関するすべての通知を確認できるようになりました。このツールを使用すると、利用中のサービスの状態、アクティブまたは解決済みのサービス インシデント、メッセージ センターの通知にアクセスできます。

 

System Center Operations Manager の Office 365 監視ダッシュボード

 

さらに、System Center では、利用中のサービスのサービス インシデントなど、特定の条件が発生した場合に警告が表示されます。これらの警告を設定すると、警告によって電子メール通知がトリガーされるので、社内環境の最新状態を常に把握することができます。

  • Microsoft System Center 2012 R2 UR3 のリリース内容の詳細については、こちらの記事 (英語)をご覧ください。

  • Microsoft System Center 2012 R2 に管理パックをインポートする方法の詳細については、こちらのページをご覧ください。

Office 365 Service Communications API

Office 365 Service Communications API を利用すれば、好きな方法で Office 365 サービスの通知にアクセスできます。この新しい管理ツールにより、作成したツールに Office 365 サービスの通知を統合できるようになるため、社内環境のモニタリングが簡素化されます。Office 365 Service Communications API では、社内環境の次の項目をモニタリング可能です。

  • リアルタイムのサービス正常性: 新規および進行中のサービス インシデントや、影響のある進行中のメンテナンス イベントに対するクエリを実行して、サービスの最新状況を確認できます。

  • メッセージセンターの通知: 社内の Office 365 環境に適用されるメッセージ センターの通知を確認できます。

  • メンテナンスの予定に関する通知: 予定されているメンテナンスに関する詳細な通知が確認できます。これにより、自社環境に適した通知方法および業務戦略を確立することが可能になります。

また、Office 365 Service Communications API では、パートナー様などの代わりに Office 365 環境を管理する管理者様もサポートしています。開発者向けリソースを含む詳細については、こちらのページをご覧ください。

 

Office 365 Service Communications API の呼び出しから返された文字列を表示するコマンド ウィンドウ

 

この 2 つの Office 365 管理者向けツールを導入したことで、より幅広い方法で Office 365 サービスに関する最新情報を常に入手できるようになりました。今後も、Office 365 の管理を簡素化するソリューションを実現するために取り組んでまいります。ぜひ皆様のご意見をお聞かせください。

—Lawrence Chiu

RMS カスタム権限テンプレートが Office 365 でも利用可能になりました

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise

 

Office 365 Enterprise E3/E4 や Office 365 Education A3/A4、あるいは Azure Rights Management 単体ライセンスや Enterprise Mobility Suiteのライセンスをお持ちのお客様は、RMS 設定のカスタマイズができる仕組みがご利用できるようになりました。

Rights Management Service (RMS)は電子メールや Office ファイルなどを暗号化して特定のユーザーにのみ閲覧/編集権限を与える仕組みですが、既定の状態では「社外秘」「社外秘 (閲覧のみ)」そしてメールでは加えて「転送不可」のテンプレートを利用することができます。たとえば、特定のグループ (マーケティング部門) のみにアクセスを可能にしたり、有効期限、オフラインアクセスできる日数、コピーや印刷のみを禁止、など、今回のサービス更新により、より細かい権限設定を施したテンプレートを作成することができるようになります。

    

図: 既定で利用できる RMS テンプレート

 

Office 365 管理ポータルの [サービス設定]-[Rights Management] に新しい UI が追加されました。

図: [Additional Configuration (追加の設定)] の [Advanced features] ボタンをクリックすると、追加設定を行う画面にアクセスできます。

 

ボタンをクリックすると、初回だけ Azure Active Directory 機能にアクセスをするためのサインアップを求められますので、サインアップを行います。

 

図: 初回のみプロファイル情報を入力してサインアップを行います。

 

サインアップが終了してログインしたら、右上の [ポータル] ボタンでポータルに移動します。 

 

図: Azure Active Directory へのアクセスへのサインアップが行われました

 

Azure Active Directory 機能では、メニューの [RIGHTS MANAGEMENT] をクリックして組織の名前をクリックします。

 

図: Azure の Active Directory 機能にアクセスできます

 

[新しい権利テンプレートを作成する] をクリックすると、新しいテンプレートを作成することができます。

 

図: テンプレートの操作を UI から行うことができます

 

権利テンプレートの言語、名前、説明を入力します。

 

図: テンプレートの名前や説明を入力します

 

[V] ボタンを押すと、権利テンプレートのエントリが作成されました。

 

図: テンプレート一覧で新しい権利テンプレートが確認できます

 

次に、作成したテンプレートの権限の構成を開始します。[1. ユーザーおよびグループの権限の構成] の [作業の開始] をクリックします。

 

図: 作成したテンプレートの権限内容を構成します

 

[今すぐ開始] をクリックして先に進みます。

 

図: テンプレートの構成を開始します

 

テンプレートで権限を与えるユーザーやグループを指定します。ここでは「マーケティング部」を指定して先に進みます。

 

図: 対象となるユーザーやグループを選択します

 

指定したユーザーやグループに与える権限を指定します。ここでは「ビューアー」を指定して [V] をクリックして先に進みます。

 

図: 5 つの権限から選択できます

 

これで、マーケティング部のグループにビューアー権限が追加されました。

 

図: 与えた権限の一覧を見ることができます

 

次に、構成した権利テンプレートを発行する必要があります。RMS テンプレートを発行する操作を実行します。

 

図: 作成したテンプレートは「アーカイブ」の状態になっているので、利用するには「発行」する必要があります

 

これで作成したテンプレートが利用できる状態になりました。

 

図:テンプレートが「発行済み」となりました

 

作成したテンプレートをユーザーが使えるようにするには、ユーザーのクライアントが最新のテンプレートをダウンロードする必要があります。これを行うには、以下のトピックを参照してください。

たとえば、Office 2013 クライアントは既定で 7 日間の間隔でテンプレートの更新を取得します。この間隔を構成によって早めることができます。また、%localappdata%\Microsoft\MSIPC\Templatesフォルダを削除するとテンプレートを強制的に再取得させることができます。Exchange Online も PowerShell で構成が必要になります。

また、これら UI で行った操作は PowerShell でも行うことができます。

 

試しに、PowerShell を使って、いま作成したテンプレートが登録されているかどうかを見てみることができます。

PS C:\> Get-Aadrmtemplate

 
TemplateId  : 9879503a-4d8c-4791-851d-2faac57e4cd3
Name        : 株式会社 CONTOSO - 社外秘
Description : 本文書の内容は社内ユーザーのみを対象にした機密情報です。内容は変更できますが、複製または印刷は許可されていません。

 

TemplateId  : 79a39e03-9ead-4fa1-aa0e-ec98086e8a25
Name        : 株式会社 CONTOSO - 社外秘 (閲覧のみ)
Description : 本文書の内容は社内ユーザーのみを対象にした機密情報です。内容は変更できません。

 

TemplateId  : 0643f3e2-9d2c-4676-a8a9-48c4f2563bd4
Name        : RMS テンプレート 1
Description : RMS テンプレート 1

 

この新しい機能を使って Office 365 の RMS 機能を組織のセキュリティ対策にご活用ください。

   

【重要】最新の Internet Explorer をご利用ください - Interent Explorer サポート ポリシーについての変更予告

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business

 

2016 年 1 月 12 日以降、サポートされているオペレーティング システム上の最新の Internet Explorer でのみ技術サポートとセキュリティ更新プログラムが利用できることが発表されました。

これにあわせて、まもなく Office 365 システム要件を更新してメッセージ センターに掲載する予定です。


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