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あらゆる Office に暗号化を提供

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対象: 新Office365 Office 365 EnterpriseOffice 365 BusinessOffice 365 Education

(この記事は 2015 年 2 月 18 日に Office Blogs に投稿された記事 Office everywhere, encryption everywhereの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、Office 365 チームのテクニカル プロダクト マネージャーを務める Shobhit Sahay の記事をご紹介します。

あらゆるデバイスにおける効率性の向上を支援する取り組みの一環として、先日 Android 向けの Office をリリースしました。マイクロソフトでは、セキュリティを中核的な価値として位置づけており、さまざまなプラットフォームでの生産性向上を目指して Office 365 を進化させる過程においても、あらゆるデバイスおよびプラットフォームの安全性を強化するべく取り組んでいます。お客様の情報を保護するための主な手法として挙げられるのが、暗号化です。マイクロソフトは 2 種類の方法で暗号化を活用しています。1 つはサービスに実装する方法、もう 1 つはお客様独自のコントロールとし���提供する方法です。サービスに実装する場合は、プラットフォームで暗号化機能を利用します。このとき、暗号化は既定で有効化されているので、ユーザーによる設定は必要ありません。マイクロソフトは、お客様のニーズに基づいてこの機能の改良を続けています。お客様独自のコントロールとして提供する場合は、機密データを保護すると同時に固有の要件を満たすことができるように、3 つの主要な暗号化オプションが用意されています。

現在、Office 365 で利用可能な 3 つの主要な暗号化コントロールは以下のとおりです。

  • Office 365 Message Encryption
  • Information Rights Management (IRM)
  • S/MIME

Office 365 で利用可能な各暗号化コントロールの詳細と、これらのコントロールの利用を開始する方法については、以下の動画をご覧ください。

(Please visit the site to view this video)

 

暗号化コントロールに関する最近の更新

マイクロソフトは、暗号化機能の使いやすさと安全性を向上するために日々取り組んでいます。ここでは、最近更新された機能の一部をご紹介します。いずれも既にリリースされていますので、今すぐお試しいただけます。

 

iOS および Android Office 365 Message Encryption アプリ

暗号化されたメッセージを受信した場合、最新の Office 365 Message Encryption Viewer アプリを使用して閲覧できるようになりました。Google Play ストアまたは App Storeにてダウンロード可能です。


iOS および Android 用の Office 365 Message Encryption Viewer アプリをダウンロードして、暗号化されたメッセージを閲覧できます。

 

Information Rights Management による保護と OneDrive for Business への同期

Information Rights Management (IRM) の機能により、情報を暗号化し、インテリジェント ポリシーを適用することで、指定した内部および外部のユーザーのみが情報を「操作」できるようになるため、情報のセキュリティを確保することが可能になります。現在 OneDrive for Business では、IRM によって保護されたドキュメントを安全に同期できます。IRM による保護はファイルを Office Online 上で開くときにも、ローカル フォルダーで開くときにも常に機能し、どちらの場所でファイルを編集しても引き続き設定が適用されます。

 

IRM の部門用テンプレート

IRM ではいくつかの既定のテンプレートが提供されていますが、独自のテンプレートを作成して拡張することができます。部門や部署のニーズに合わせたポリシー テンプレートも作成可能です。部門用テンプレートは、テンプレートの対象範囲を定義することができます。つまり、特定のテンプレートを利用できるグループまたは個々のユーザーの一覧を定義できるのです。定義されたユーザーのみが、テンプレートを表示したり、ドキュメントの保護に使用したりできます。現在、この機能は Rights Management Service (RMS) Sharing アプリで利用できます。近日中には、Office アプリケーションでもサポートされる予定です。部門用テンプレートおよびその他の Azure RMS の新機能の詳細については、RMS チームのブログ (英語)をご覧ください。

 

今後提供される暗号化コントロール機能

安全かつ充実した Office エクスペリエンスの実現に注力するうえで、今後も暗号化は重要な要素となります。ここでは、今後サービスへの追加が予定されている、魅力的な新機能の一部をご紹介します。

 

IRM のクロス プラットフォームのサポート

現在、すべてのプラットフォームのメールに IRM 機能が提供されています。新しくリリースされた Outlook for Macでも IRM がサポートされているため、Mac デバイス上のメールを保護して、安全に共同作業を行うことができます。

IRM を利用すると、適切なポリシーを適用してメールやドキュメントを簡単に保護できます。

 

今後は、その他のプラットフォーム向け Office アプリケーションにも、これと同じ優れた IRM 機能が追加される予定です。

  • iPhone および iPad Office アプリでは、2015 年夏より IRM がサポートされます。
  • Office for Macでは、2015 年後半の初回リリースから IRM がサポートされます。
  • Android Office アプリでは、2015 年後半より IRM がサポートされます。
  • Windows 10 のユニバーサル Office アプリおよび Outlookでは、既定で IRM が有効になります。
  • 新しくリリースされた iOS および Android Outlook アプリでも、IRM を有効にするために鋭意対応中です。詳細については、近日中にご案内します。

IRM をクロスプラットフォームに拡張することで、ユーザーはどのデバイスを使用していても Office ドキュメントでの作業を安全に行えます。また、企業のお客様は機密コンテンツにポリシーを作成して適用することで、コンプライアンスの要件を満たせるようになります。

 

その他の Office 365 Message Encryption の機能強化

2015 年の第 2 四半期以降、Office 365 Message Encryption には以下を含む、さらなる機能強化が追加されます。

  • メッセージの有効期限の設定: メッセージの送信者または管理者は、一定期間の経過後に暗号化されたメッセージが期限切れとなるように設定できます。
  • メッセージの失効: メッセージの送信者または管理者は、暗号化されたメッセージが閲覧された後に、特定の受信者のアクセス権限を取り消すことができます。
  • ユーザー操作による暗号化: メッセージの送信者は、Outlook Web Access (OWA) 内のボタンをクリックすることで、メッセージを暗号化できます。

上記の Office 365 Message Encryption の新機能により、外部の受信者と共同で作業を行う際に、暗号化されたメッセージをよりきめ細かく制御し、外部とのコミュニケーションのポリシーをより適切に管理できるようになります。

上記のすべての機能は、提供開始日が近くなると Office 365 ロードマップ (英語)でご確認いただけるようになります。こういった暗号化コントロールを提供することで、ユーザーの皆様がどこで Office アプリケーションを使用していても、どのようなビジネス要件に対応する必要があっても、皆様のデータを保護するお手伝いができると考えています。今回ご紹介した新しい機能強化にご満足いただければ幸いです。また、今後も暗号化を最大限に活用していただけるよう、さらに多くの新機能をリリースしていく予定です。引き続き、皆様からのフィードバックをお待ちしています。

—Shobhit Sahay


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