対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
(この記事は 2014 年 6 月 19 日に Office Blogs に投稿された記事 Improving visibility to service updatesの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Office 365 のグループ プロダクト マネージャーを務める Jake Zborowski の記事をご紹介します。
このブログ記事をいつもご覧になっている方はご存知かと思いますが、マイクロソフトでは今まで 18 か月にわたり、Office 365 のビジネス サービス向けにさまざまな機能強化を実施してきました。先日、ロードマップとリリース プロセスについて世界各国のお客様とお話をする機会があり、その中で 2 つの大きな動向が明らかになりました。1 つ目は、更新プログラムの新しいリリース サイクルが多くのお客様に評価されているという点です。特に、変更をこまめに少しずつ適用できること、お客様からのフィードバックにすばやく対応していること、新しいサービスや機能をすぐに利用してそのメリットを実感できることなどが評価されています。2 つ目は、開発プロセスの変革を行ってきたように、サービスの変更や更新予定に関する情報公開プロセスの変革も進める必要があるという点です。このご意見に関しては既に取り組みを開始しており、より高品質なサービスをお届けするためにタイムリーな改善を実施しながら、お客様に必要な情報を提供できるように努力しております。
今後の製品計画をお知らせする新しい公開ロードマップ
マイクロソフトは、お客様に更新情報を伝え、今後のサービス計画の見通しをお知らせする方法の変革に力を入れています。移り変わりの激しいサービスの世界でお客様が情報公開についてどのような期待を寄せているかについて、私たちは Yammer チームと多くの検討を重ねてきました。また、SharePoint カンファレンスや MEC カンファレンスに参加されたお客様からは、ビジネス サービスの今後の投資計画をわかりやすく公開してほしいという貴重なご意見をいただきました。このような意見を参考にして、マイクロソフトは新たな段階に進むことにしました。公開ロードマップという新しい方法を通して、お客様に情報をお伝えし、できるだけ多くのお客様が、サービスに適用される魅力的な機能強化の情報を把握できるようにします。
今回、マイクロソフトは、企業向け Office 365 の公開ロードマップ (英語)のリリースを発表いたします。企業向け Office 365 の公開ロードマップをご覧いただくと、サービスへの変更が適用される前にリリース予定の更新についての詳細情報を把握できます。新機能、機能強化、メジャー アップデートなどの数か月にわたる予定が公開されます。Oslo (開発コードネーム) や Office Graph のような新サービスへの長期的な取り組みに関する発表を行う際は、数か月以上前にお知らせする場合があります。開発中やリリース作業中などの予定されている更新の情報だけでなく、リリース済みで、対象となるすべてのお客様が利用可能な更新についての情報もお知らせしていく予定です。公開ロードマップは、サービスの機能強化に関する真の情報源となります。
先行リリース プログラムで情報をいち早く入手
公開ロードマップに加えて、マイクロソフトは先行リリースという新しいプログラムをリリースします。ご希望のお客様に対して、Office 365 のユーザー エクスペリエンス、SharePoint Online、および Exchange Online の重要な機能強化の情報を厳選して早期にお届けするプログラムです。先行リリース プログラムに参加すると、標準リリース グループのお客様よりも 2 週間以上前に、対象機能の新しい更新情報をいち早く入手できます。
現在のところ、Lync Online、Exchange Online Protection、Office 365 ProPlus、その他関連サービスの更新は先行リリース プログラムの対象には含まれません。
既定では、Office 365 のすべてのお客様が標準リリース グループの対象となります。標準リリース グループのお客様は、先行リリース プログラムで新機能の更新情報が公開されてから 2 週間以内に情報を入手可能です。サービスの更新情報の多くは、標準リリース プロセスを通してすべてのお客様に提供されます。
マイクロソフトは、先日、先行リリース プログラムへの参加受付を開始しました。先行リリース グループに加入するには、お客様の社内で Office 365 の管理者が管理ポータルにログインして、サービスの設定で [先行リリース] を選択します。そうするには、[管理センター]、[サービス設定]、[更新プログラム] の順に選択します。
※ユーザーインターフェースでは「最初のリリース」となっていますが、間もなく「先行リリース」に修正される予定です。
更新情報をすばやく公開するための取り組みについて紹介するビデオ
以下のビデオは、TechEd で収録されたガレージ シリーズです。Jeremy Chapman と私が、オンプレミス のリリース プロセスと Office 365 サービスの更新プロセスの違いを説明し、変更管理のアプローチについて詳しく説明しています。また、今回発表した機能強化もご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
(Please visit the site to view this video)
既存の機能の活用
今回の機能強化では、メッセージ センターに適用されている既存の機能強化をベースとして、お客様がお使いのサービスに影響を及ぼす更新の情報を迅速にお伝えできるようにしています。4 月にお知らせしたように、サービスの変更や更新に関する情報をより迅速に配信することを目指して、メッセージ センターの機能はさらに進化を続けています。企業向け Office 365 公開ロードマップおよび先行リリース プログラムでは、どちらもメッセージ センターを通してサービスの更新や変更に関する情報が通知されます。
こうした機能強化により、お客様は、サービスに適用される重要な改善や変更に関する情報を常に把握できるようになります。サービスの機能と同じように、通知方法や、お客様の変更管理に役立つツールとプログラムも、引き続き改善を施していく予定です。
YamJam への参加と質問
Office 365 テクニカル ネットワークは、6 月 24 日 (火) 午前 9 ~ 10 時 (太平洋時間) / 6 月 25 日 (水) 午前 1 ~ 2 時 (日本時間) に Roadmap Communications YamJam を開催し、サービスの更新の通知方法、先行リリース グループ、メッセージ センターなどをテーマに、このブログ記事の発表についてのディスカッションを行います。YamJam をあまりご存知ない方は、Twitter の "TweetJam" や Reddit の "Ask Me Anything (AMA)" の Yammer 版とお考えください。コミュニティ内で質問を投げかけたり、マイクロソフトの社内エキスパートと特定のトピックについて直接ディスカッションをしたりすることができます。
次の手順で参加できます。
- Office 365 テクニカル ネットワークへのアクセス権を要求します (英語)。すべての要求は速やかに承認されます。
- Roadmap Communications YamJam (英語)グループに参加します。Roadmap Communications YamJam グループは、グループ参照機能や検索バーを使用して見つけることができます。
- 6 月 24 日 (火) 午前 9 時 (太平洋時間) にログインすると、質問したり、ディスカッションに参加したり、マイクロソフトのチーム メンバーと意見を交換したりすることが可能になります。
皆様のご参加を楽しみにしています!
— Jake Zborowski
よく寄せられる質問
Q: 公開ロードマップと先行リリースプログラムは、どの Office 365 サービスに対して適用されますか。
A: 公開ロードマップと先行リリース プログラムは、どちらも企業向けおよび教育機関向けのマルチテナント型サービスに適用されます。米国政府機関のお客様向けの Office 365 Government Community Cloud、21Vianet が運営する Office 365、Office 365 Dedicated/ITAR のお客様には適用されません。
Q: 公開ロードマップでは、サービスのすべての変更情報が提供されますか。
A: いいえ。公開ロードマップではサービスのさまざまな更新や機能強化に関する情報が提供されますが、すべての変更を網羅するわけではありません。
Q: 先行リリース プログラムはいつから参加可能になりますか。
A: 先日、管理者の皆様に先行リリースを有効化していただけるようになりました。現在、管理センターでこの UI を確認できないお客様も、今後表示されるようになります。
Q: 先行リリースで更新情報の提供が開始されるのはいつですか。
A: 来月までは、先行リリースを有効化するかどうかの検討期間としてください。今夏後半に、先行リリー���での更新情報の提供を開始する予定です。その際にはメッセージ センターから通知をお送りします。
Q: 先行リリースはベータ版のプログラムですか。更新版は提供されるのでしょうか。
A: 先行リリースはベータ版ではありません。このプログラムで利用できるすべての機能は十分にテストされ完全にサポートされています。
Q: 先行リリースグループで提供される更新情報の数はどれくらいですか。
A: 先行リリースでは、重要な更新に関する情報を厳選して提供します。大多数の更新情報は、すべてのお客様にグローバルに提供されます。
Q: 先行リリースを有効化/無効化してからその設定が反映されるまでにどのくらいの時間がかかりますか。
A: 先行リリースの設定変更が反映されるまでには、最大 24 時間を要します。
Q: 先行リリースをテナント内の一部のユーザーのみに適用することはできますか。
A: いいえ。先行リリースの設定はテナント全体に対して適用されます。
Q: 先行リリースで更新情報が提供されたことを知るにはどうしたらよいですか。
A: お客様には Office 365 管理センター内のメッセージ センターを通して通知が行われます。