対象: 旧Office 365 Office 365 for Enterprise, Office 365 for Small Business, Office 365 for Education
新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
マイクロソフトは、米国時間 4月16日(火)より、パブリッククラウドサービスである Windows Azure の「インフラストラクチャ サービス」の正式な運用を開始しました。 インフラストラクチャ サービスには昨年からプレビュー版として提供していた、ユーザーがハードウェアやネットワークなどのインフラをインターネット上のサービスとして利用できる IaaSの「Windows Azure 仮想マシン」や、企業などのイントラネットと Windows Azure をより安全に接続する「Windows Azure 仮想ネットワーク」などが含まれます。今回の機能拡張により、企業・団体などのユーザーが、Windows Azure をより幅広い用途で利用しやすくなりました。
IaaS(Infrastructure as a Service)とは、ITシステムの構築に必要なハードウェアやネットワークなどのインフラを、ユーザー自身が用意することなく、事業者によるインターネット上のサービスとして利用できる仕組みです。ユーザーはハードウェアの増設などを気にすることなく、事業者がデータセンターに保有するハードウェアやネットワークなどの資源を必要な分だけ利用できます。PaaS(Platform as a Service)は、IaaSの構成要素に加えて、データベースや Webサーバーなどのソフトウェアまで提供されるもので、ユーザーは IaaS よりも簡単に、クラウド上でアプリケーションを動作させることが可能な一方で、IaaS と比べると自由度が低く、用途に限りがあります。
さらに使いやすくなった Windows Azure 上で企業のインフラを構成するサービスやアプリケーションを構築し、Microsoft Office 365 と連携させることで、パブリッククラウドの利用がさらに便利になります。先にお知らせしているように、Office 365、Windows Azure などのマイクロソフトのパブリッククラウド共通のディレクトリサービスである Windows Azure Active Directory も正式運用を開始しており、ひとつの共通 ID でさまざまな種類のクラウドでシングルサインオンを実現することができます。
インフラストラクチャ サービスの代表的な新機能
- Windows Azure 仮想マシン: Windows Azure のコンピューティングの1つで、仮想化されたサーバーオペレーティングシステム(OS)を実行する機能です。仮想マシンで実行できるOSは、Microsoft Windows Server だけでなく、Ubuntu、openSUSE、SUSE Linux、Cent OS などの Linux も含まれます。仮想化技術は、Microsoft Hyper-V をベースとしており、仮想ディスクのイメージファイル(VHD)に互換性があるため、オンプレミスの Hyper-V で動作している仮想マシンのVHDベースのディスクイメージを、Windows Azure にそのまま移動し実行できます。正式運用の開始により、Windows Azure 仮想マシンは 99.95%のSLAを提供します。
- Windows Azure 仮想ネットワーク:Windows Azure 上で仮想プライベート ネットワーク (VPN) を提供し、イントラネットとの安全な接続を管理できます。仮想ネットワークを使用して、IT 管理者は、DNS や仮想マシンの IP アドレス範囲の構成などのネットワーク接続を制御しながら、イントラネットをクラウドに拡張できるため、Windows Azure 仮想マシンを利用したサーバーの増強や、オンプレミスとクラウドのハイブリッド ソリューションを構築できます。正式運用の開始により、Windows Azure 仮想ネットワークは 99.9%のSLAを提供します。
- メモリ集中型インスタンス: リレーショナル データベースや、Microsoft SharePoint Server など、大容量メモリを必要とするサーバーアプリケーションを実行するためのサーバーインスタンスで、1インスタンスあたり最大56GBのメモリを搭載できます。
価格改定の情報など、さらに詳しい情報は、下記のプレスリリースをご覧ください。
http://www.microsoft.com/ja-jp/news/130417_azure.aspx