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新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
(このブログは Windows Azure Blog に 2013 年 4 月 8 日に投稿された記事の翻訳です。)
先週、Windows Azure をビジネス戦略に組み込むことで企業が受ける恩恵 (英語) について共有しました。強力な企業 ID の戦略はクラウドに新しいアプリケーションやインフラを構築する上で欠かせないコンポーネントです。本日、Windows Azure Active Directory (AD) が正式リリースされたことを発表します。
Windows Azure Active Directory は世界で一番大きいクラウドベース、企業品質で、インターネットスケールの ID/アクセス管理ソリューションです。今日までに、すでに2,900 万の企業、政府組織、学校が Office 365、Dynamics CRM Online、Windows Intune、Windows Azure のアクセス管理に Windows Azure Active Directory を利用しており、恩恵を受けています。
Windows Azure AD はグローバル規模の信頼性と可用性をサポートし、基本ディレクトリ情報を無料で利用できるクラウドベースの ID サービスです。このクラウドベースのディレクトリにより、次のことが容易になります。
- 従業員の業務アプリケーションや Office 365などのマイクロソフトのクラウドサービス、もしくはサードパーティの SaaS アプリケーションへのアクセス管理
- クラウドアプリケーションにシングルサインオンのエクスペリエンスを提供し、複数のユーザー名とパスワードの入力から解放され、ヘルプデスクへの電話とパスワードリセットの回数を軽減
- 従業員が退職したり職種を変更した際にクラウドアプリケーションへのアクセスを禁止する
- クラウドとインターフェイスを持つパートナーやお客様のためのサービスのフェデレーションとアクセス管理
Windows Azure AD はアメリカ合衆国、ヨーロッパ、およびアジアにまたがる 14 のデータセンターから提供される、エンタープライズ グレードの高可用性を持つクラウドサービスです。過去 90 日にわたり Windows Azure AD は 650 億回の認証リクエストを処理し、 99.97% 以上の月間稼働率を維持しています。他のクラウドディレクトリでこのレベルのエンタープライズの信頼性を実証しているものはありません。
オンプレミスの Windows Server Active Directory を既に利用している企業は、Windows Azure AD は既存の ID をクラウドに自然に拡張できます。SAML、OData、WS-FED などのオープン スタンダードに基づき、Windows Azure AD は PC、タブレット、モバイルデバイスで動く任意のモダン ブラウザーと連携し、マイクロソフトやサードパーティの多くのプラットフォームで実行されるアプリケーションと簡単に統合することができます。
Windows Azure AD が正式にサービスインするにあたり、Windows Azure のお客様とクラウドアプリケーション開発者が関心を寄せる 2 つの機能改善を行いました。
- マイクロソフト アカウントで Azure にログインしているお客様向けに、Windows Azure Active Directory を Azure サブスクリプションに追加できるようにしました。
- アプリケーション ディレクトリへのアクセス権の付与と削除がとても簡単になりました。
この最新のリリースで、マイクロソフト アカウントをログインに利用している既存の Windows Azure のお客様は、Windows Azure AD テナントを追加して従業員がマイクロソフト アカウントか Azure AD アカウントのいずれかを使ってアクセス管理を行えるようになりました。
また、サンプルと開発者用ドキュメントを更新し、アプリケーションの登録プロセスについての一番大きな更新を行いました。あなたが開発者であればぜひお読みください。ドキュメントはここ (英語) から利用可能で、ユーザー管理、2 要素認証のセットアップ、オンプレミス AD を Azure AD に拡張する方法についてのステップバイステップガイド、プロトコルやAPI についての説明がご利用いただけます。
開発者プレビューを通して、3,500 社が新しい Windows Azure Active Directory を体験しました。プレビューへ関心を持ち、参加して、フィードバックをいただいた皆様に御礼申し上げるとともに、その結果を製品に生かすことができたことについても感謝申し上げます。
最後に、Windows Azure AD クラウドディレクトリへのサインアップ方法をご案内して終わりたいと思います。Windows Azure トライアル (英語) にサインアップしていただければご利用いただけます。
どうぞよろしくお願い致します。
Alex Simons
Active Directory プログラムマネジメント責任者