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iOS 向けおよび Android 向け Outlook を更新し、PIN ロックなどの機能を追加

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対象: 新Office365 Office 365 EnterpriseOffice 365 BusinessOffice 365 Education

(この記事は 2015 年 2 月 17 日に Office Blogs に投稿された記事 PIN lock and other updates to Outlook for iOS and Androidの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

マイクロソフトは、数週間前に iOS 向け Outlook および Android 向け Outlook の初回リリースを発表しました。新しい Outlook アプリは、電子メール、予定表、連絡先、ファイルを扱う主要なツールが統合され、画面の小さいデバイス上で従来よりも多くの作業がこなせるようになったことで、ユーザーの皆様からご好評を頂いています。

今後も引き続き Outlook の更新情報を数週間ごとにお届けしてまいりますので、ぜひ皆様からのご意見をお聞かせください。今回の記事では、この 2 週間に追加された最新の機能についてご紹介いたします。

IT 管理機能

初回リリースでは優れたエンド ユーザー エクスペリエンスを提供することに焦点を当てていましたが、Outlook チームは現在、ビジネス ユーザーに必要な IT 管理機能の開発も進めています。

PIN ロック

Outlook では、新たに Exchange ActiveSync を利用してパスワードを強制適用できるようになりました。電子メールを同期する際にデバイスへのパスワード入力を要求するように企業の電子メール ポリシーが設定されている場合、Outlook ではデバイス レベルでパスワードを強制適用できます。Apple と Google では提供する制御機能が異なるため、この機能の動作は iOS デバイスと Android デバイスで多少異なります。

iOS デバイスの場合、パスコードが正しく設定されているかどうかを Outlook が確認します。パスコードが設定されていない場合は、iOS に設定するようにユーザーに促します。パスコードが設定されていないと、ユーザーは Outlook にアクセスできません。

iOS 向け Outlook は iOS 8.0 以降に対応しています。デバイスには暗号化機能が組み込まれており、パスコードが有効化されると、Outlook によってローカルにデータを保存するときにこの機能が使用されます。このため iOS デバイスでは、Office 365 または Exchange のポリシーの要求に関係なく暗号化が実行されます。

iOS 向け Outlook では簡単なパスコードを強制適用できます。暗号化機能は既定で有効に設定されています。

Android デバイスでは、スクリーン ロック ルールを強制適用します。また、Outlook でも Office 365 や Exchange の追加ポリシーと同じく、パスワードの文字数や複雑性、ワイプされるまでのスクリーン ロック解除の試行回数制限などを定めることができます。また、ストレージの暗号化が有効化されていない場合は、有効化を促すメッセージが表示され、Outlook の手順ガイドに沿って設定できます。

このセキュリティ設定をサポートしていないデバイスは、アカウントに接続できません。

Android 向け Outlook では不正アクセスを防止するために、パスワードの文字数や複雑性の要件、ストレージの暗号化を強制適用できます。また、スクリーン ロックの解除操作も監視できます。

リモート ワイプの実行を迅速化

今回の更新では、管理者がリモート ワイプ機能を数秒で迅速に実行できるようになりました。これまでと同様に、ワイプ機能はデバイス レベルではなくアプリ レベルで実行されます。Outlook アプリでリセットを実行すると、デバイスおよび Outlook のクラウド コンポーネントから Outlook の電子メール、予定表、連絡先、ファイルのデータが削除されます。このワイプ機能が、ユーザーの使用する他のアプリや情報に影響を与えることはありません。

 

ユーザー エクスペリエンスの向上

上記の他にも特にご要望の多かった機能をいくつか実装しました。

IMAP のサポート

AOL.com や Comcast.net などの IMAP をサポートしている電子メール プロバイダーと電子メールを同期する機能が追加されました。Outlook は可能なときに IDLE (英語)を使用し、プッシュ通知のように IMAP アカウントの同期を実行します。IMAP サーバーが IDLE をサポートしていない場合、Outlook は数分おきに同期処理を実行します。

Outlook から IMAP をサポートしている電子メール サービスに接続できるようになりました。

iOS 向けのスレッド ビューが切り替え可能に

Outlook の既定では、電子メールをスレッドごとに整理するため、同じ件名のメッセージはすべてまとめられます。iOS では、好みに応じてこの機能を無効化し、メールボックスにメッセージを 1 件ずつ表示するように変更できます。[設定] で [スレッドでメールを整理する] のスイッチを切り替えます。

[スレッドでメールを整理する] でスレッド ビューのオン/オフを切り替えられます。

この機能は Android にも近日中に導入予定です。

Android でスワイプ ジェスチャをカスタマイズ

Outlook では、スワイプ ジェスチャを使用して電子メールを文字どおりワンタッチですばやく仕分けられます。また、左方向や右方向のスワイプにそれぞれアーカイブ、削除、移動、フラグ、既読/未読のマーク、スケジュールの処理を割り当てられます。他の電子メール アプリとは異なり、Outlook ではスワイプ ジェスチャをカスタマイズして、ユーザー固有の電子メール操作に最適化することができます。このカスタマイズ機能は、これまで iOS のみに提供されていましたが、今回から Android でも使用できるようになりました。

[Settings]、[Swipe Options] の順に選択するとスワイプ ジェスチャをカスタマイズできます。

[Settings] では、ユーザーの好みの電子メール操作に合わせてスワイプ ジェスチャをカスタマイズすることができます。

スワイプ ジェスチャのフォルダーを変更可能に

アーカイブとスケジュール設定のスワイプ ジェスチャを実行した際に電子メールを振り分ける既定のフォルダーをいつでも指定、変更できるようになりました。これまでは Outlook の使用開始時に移動先のフォルダーを選択していましたが、今回の更新により、電子メールの操作を変更したいときに [Settings] を開いてアカウントを選択し、[Advanced Settings] に移動して [System Folders] の各オプションで移動先のフォルダーを指定できるようになりました。

必要なときに [Settings] でアーカイブ用フォルダーを設定できます。

 

今後の予定

マイクロソフトでは、ユーザーの皆様に外出先でもさらに Outlook を便利にご利用いただけるように、今後も IT 関連のセキュリティ機能や管理機能だけでなく、ユーザー向けの機能も追加していく予定です。

IT 管理機能

  • モバイル デバイス管理ソリューションである Microsoft Intune をサポート
  • Outlook のクラウド サービスを Amazon Web Service から Microsoft Azure に移行

ユーザー向け機能

  • 連絡先をローカルで同期可能に
  • Android 向け Outlook のプレビュー期間が終了
  • サポート対象の全 30 言語でローカライズを改善

機能強化の他に、開発チームでは Outlook のアーキテクチャ、セキュリティ、および管理機能に関するドキュメントの拡充も進めています。詳細については、Yammer の Office 365 Network のサイトにある Javier Soltero の投稿 (英語)をお読みください。また、Outlook プロダクト チームは YamJam にてこのトピックのディスカッションを行っています。ディスカッションにご参加される予定でない方も、こちらの概要 (英語)をご確認いただければ幸いです。

アプリに関するご要望は、Outlook の [設定]、[ヘルプ]、[サポートまでお問い合わせください] からお送りください。皆様からのご要望は開発の優先順位を決定する際などに活用させていただきます。

今後もさまざまな取り組みを進めてまいりますので、ぜひご期待ください。

 

よく寄せられる質問

Q: iOS ネイティブの電子メール アプリでは、Office 365 および Exchange のパスワードの文字数と複雑性に関するポリシーが適用されますが、なぜ Outlook では適用されないのでしょうか。

A:マイクロソフトは、サードパーティのアプリケーション デベロッパーとして使用可能な管理機能を Outlook で利用しています。モバイル デバイス管理ソリューションである Microsoft Intune を新たにサポートすることに加え、Apple からもさらなる管理機能が提供されているため、今後も引き続きこの機能を強化してまいります。

Q: iPhone/iPad/Android 向け OWA ではアプリ レベルで PIN ロックが適用されますが、なぜ Outlook ではデバイス レベルで適用されるのでしょうか。

A:お客様のご意見を伺い、iOS と Android の機能を評価した結果、利便性とセキュリティの両面を考慮するとデバイス レベルでの PIN ロックが最適であると判断しました。アプリ レベルで PIN ロック機能を適用すると、電子メールにアクセスする際に 2 つの異なる PIN を入力する必要があり、操作が煩雑になります。また、デバイス レベルで PIN ロックを実装する場合には、iOS の TouchID や Android の Smart Lock などのデバイスのネイティブな暗号化機能を利用できます。リモート ワイプ機能はアプリ レベルで実装されていますが、これは Outlook でワイプを実行するときに、ユーザーが使用している他のアプリケーションやデータに影響を与えないようにするためです。開発チームでは、この手法についてお客様からのフィードバックを基に評価を行う予定です。また、Microsoft Intune のモバイル デバイス管理機能のサポートについても同様に評価を行います。


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