対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
新しい Office 365 ではブラウザーベースのメールクライアントである Outlook Web App の機能が大幅にアップしています。HTML5 に対応した最新のブラウザーや、iPad などのタブレットデバイスからアクセスすると専用の機能を利用することも可能です。一方、色覚障碍があるユーザーは、従来の Outlook Web App のライトモードを利用したい場合があります。
図1: Outlook Web App Light
ただし、新しい Office 365 では、Outlook Web App でいままで個人個人がオプションで設定していたユーザーインターフェイスがなくなっており、個人ベースでの設定はできなくなっています。
図2:サービスアップグレード前の Office365 の設定画面 サービスアップグレード前の Office 365 では、 Outlook Web App のオプションの[設定]-[全般]-[ユーザー補助]に「資格の状態に合わせた設定を使用する」というオプションがあった。 | |
図3: 新しい Office 365 の設定画面 新しい Office 365 では、該当する場所のオプションがなくなっている。 |
解決策1: 【個人ベースの設定】ブラウザー モードを IE7 に設定する
Internet Explorer では、ブラウザーの互換性を保つための「ブラウザーモード」が用意されていますので、サポートされていないブラウザーであるInternet Explorer 7のモードにすることにより、強制的に Outlook Web App Light を利用することができます。Outlook Web Appの画面に切り替わるたびにモードを変更します。別のページに移動するときはモードを戻します。
モードの変更の仕方
ショートカットキーでは、F12 を押した後に Alt+B、Alt+7 と押します。
図4: F12を押した直後 (IE10 の場合)
開発者ツールが表示されます。ツールの [ブラウザーモード]をマウスでクリックして先に進むこともできます。
図5: ブラ��ザーモードの選択肢 (IE10 の場合)
[Internet Explorer 7] をメニューで選択することもできます。
図6: 実行後の画面
解決策2:【個人ベースの設定】特定のURLを呼び出す
Outlook Web App の URL に引数をつけることでライトモードを呼べるようになる予定です。(後日アップデートします)
注1: Exchange Server 2013 では、Outlook Web App のログイン画面にライトモードの選択オプションがありますが、クラウドではありません。
注2: 管理者が Outlook Web App ポリシーでライトモードを強制するポリシーがありますが、クラウドでは動作しません。