対象: 旧Office 365 Office 365 for Enterprise, Office 365 for Small Business, Office 365 for Education
(この記事は Office 製品マーケティング ブログ に 2013 年 4 月 3 日に投稿された記事の転載です)
この投稿では、Office 365クライアントアプリに関してよく寄せられる質問をご紹介します。ビデオで新しいOffice をわかりやすく解説したブログwww.microsoft.com/garageも合わせてご覧ください。この投稿では、Office 365クライアントアプリに関してよく寄せられる質問に少し答えたいと思います...
1. どうしたらOffice 365 ProPlus Preview クライアントをリリースバージョンにアップグレードできますか?
2. 私のOffice 365 テナントがアップグレードされてない場合、PC とMac 向けの新しいOffice はどのように入手できますか?
最初の質問から始めましょう。Office 365 ProPlus アプリは、MSI ベースのOffice と比べて根本的に異なると考える方が多いようですが、一度インストールすると、この2つは実際に識別できないくらい同じアプリケーションとしてご利用いただけます。Office はじめWindows その他に至るまで、ほとんどのソフトウェアのBeta 版と同様に、通常Beta (または ”Preview”) から製品ビルドへ直接 ”アップグレード” するパスはありません。なぜならそれは大抵、サポートされていない、もしくは、テストされたパスではないからです。同じ意味で、4128 プレビュー ブランチ ビルドから4454 リリース ブランチ ビルドへのアップグレードは、正しく機能しません。このシナリオでは、Office クライアントのアンインストールと再インストールが必要です。クイック実行パッケージや、MSI 形式インストール パッケージにも同じ方法をお勧めします。実際、Office 2007 からOffice 2010、または、Office 2010 からOffice 2013 へ行く場合であっても、IT 部門が管理する環境でお勧めする方法は、Office クライアント アプリケーションのアンインストールと再インストールです。これを実行することにより、インストール成功率は高くなり、ユーザー構成設定は維持されますので、”アップグレードのような” 結果になります。Office MSI 形式パッケージにあるように、クイック実行パッケージにも、アンインストールが計画通り完了しない場合に使える、オフスクラブ スクリプトがあります。
この投稿では、アンインストールと再インストール手順を確認し、あなたのアプリケーション展開ツールと合わせてOffice 展開ツールを使ってスクリプトを書く方法をお話します。最初に確認する必要があるのは、Office のどのビルドがインストールされているかです。Office 365 ProPlus Previewには3つのプライマリ ビルド番号があります: 15.0.4128.1014, x.1019, x.1025。よく私はこれらを「4128 ビルド」と呼びます。インストールされたビルドを特定するには、%ProgramFiles%\Microsoft Office 15\v32.cab フォルダへ行き、VersionDescriptor.xml を開いてください。このファイルやフォルダ構造が見つからない場合、Office Professional Plus 2013 Preview (MSI パッケージ) がインストールされている可能性が高いです。このファイルが存在するなら、XML ファイルを開くと、下記のような内容が見えます。
また、Word のようなOffice appsのどれでも [File] タブをクリックしてBackstage へ行き、[アカウント] をクリックすると、バージョン番号が見えます。
使いやすいユーザーインターフェイスと比べて XML を強調したのは、いつ更新が可能なのかを決める詳細を含んでいるからです。この行を見てください:
<RequiredClientVersion Build="15.0.4446.1000" />
これは、皆さんに知られ愛されているWindows のcversion.ini に似て、cversion.ini の “MinClient” プロパティのように4446 ビルド ブランチ以降に更新への門を開きます。あなたが熱烈なOffice ファンであれば、「でもJeremy、そのビルド番号は、Office Professional Plus または Standard 2013 (MSI) のRTM よりずっと新しいですね。RTM は15.0.4420.1017 だったから、Office 365 ProPlus の15.0.4420.1017 ビルドを使うべきじゃないですか?」と言うでしょう。本当は、クイック実行とOffice 365 ProPlus (その他ボリュームではないSKU 全てを加えて) では、毎月の更新により、それぞれ全てのビルドに新しいビルド番号が付けられます。2月27日 Office 365 ProPlus の一般提供 (GA) ビルド ブランチは4454で、今は4481になり、番号は大きくなっていきます。
Office 365 ProPlus Previewは (通常) 15.0.4128.1025ですから、"RequiredClientVersion Build" (必要なクライアント バージョン ビルド) プロパティの値より低く、このため4481 ビルドへ ”更新” はできません。一体何故でしょうか? プレビュー ビルドは、プレビュー テナントおよびアカウントとは異なり、並行するライセンス認証サービスを使っていて、またクイック実行に組み込まれた仮想ファイルシステムも大きく異なります、前述したようにPreview/Beta からRTM はアップグレード パスとしてメインストリーム シナリオではありません。
ですから/したがって、過去のリリース前のOffice バージョンと同様に、アンインストールと再インストールが求められ、これがお勧めの方法です。それでは、手順を確認しましょう。
Office 365 ProPlus Previewのアンインストール
Office 365 ProPlus Preview クライアントをアンインストールする方法は3種類あります。手動アンインストール、Office 展開ツールによる削除、または、オフスクラブ サポート ツールです。ほとんどの場合、シンプルにWindows コントロール パネルからアンインストールする方法で十分です。Windows の “コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能” を���動で開くと、Microsoft Office 365 ProPlus (再度ビルド番号も) が表示されます:
もし複数のインストールがあり、Office のアンインストールを自動化する必要がある場合、Office Deployment Tool for Click-to-Run Preview (クイック実行プレビュー用 Office 展開ツール) をダウンロードしてください。Microsoft Download Center (英語版) で ”Office Deployment Tool” (Office 展開ツール) (ODT) を検索すると、プレビューとリリース版が見つかります。プレビュー クライアントをインストールまたはアンインストールするなら、プレビュー ODT を使ってください。
ODTでは、setup.exeとconfiguration.xmlファイルをダウンロードする必要があります。Office 365 ProPlus Previewをアンインストールするには、XML ファイルの ”Remove” (削除) プロパティを使います。最終的に下記を実行してください:
setup.exe /configure path_to\configuration.xml
下記は XML ファイルの例です。私は自分のremove.xmlを呼び出しました:
“Display Level="None"” プロパティは、サイレント アンインストールにします。クイック実行インストールは大変迅速ですが、アンインストールはもっと速いです。
最後に、KB2739501にあるMicrosoft Fix It ツールを使ってOffice クイック実行パッケージを完全に削除するという究極の選択もあります。
アンインストールに問題がある場合、このツールは威力を発揮しますが、通常は手動、または、ODT によるアンインストールで十分です。この3つのオプションの中では、Office 365 ProPlus Preview のアンインストールに問題はないでしょう。
Office 365 ProPlus リリースビルドのインストールに続き...
「私のOffice 365 テナントがアップグレードされてない場合、PC とMac 向けの新しいOffice クライアントはどのように入手できますか?」について回答します。
今やあなたはOffice 展開ツールをよく知っていると思いますから、このツールをOffice インストールに使いましょう。Office Professional Plus 権利のあるアップグレード前のOffice 365 テナントを使っている場合、どのようにOffice を入手するかについても案内します。ポータル ページの一番上あたりにオレンジの飾りがあるなら、アップグレード前のテナントを使っています。
重要な確認事項: Office Deployment Tool release version (Office 展開ツール リリース版)、"Preview" がタイトルに入っていないものを使ってください。
あなたは同じコンピュータで Office 365 ProPlus Preview をアンインストールしたばかりです、Office 365 ProPlus 最新ビルド (現在は、15.0.4481.1005) をリリース版 ODT を使ってインストールします。それには、サンプルのconfiguration.xmlファイルを少し変更する必要があります。インターネットから直接インストールしたい場合、”SourcePath” を削除できます。私の configuration.xmlファイルは次のようになります:
では、私がOffice 展開ツールを解凍したフォルダから、管理者コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します:
もちろん configuration.xml ファイルと一緒に使うオプション はもっとたくさんありまして、全容はTechNet に詳細に記載しています。今あなたにしていただきたいことは、有効なOffice 365 テナント資格情報にサイン インすることです。それは、Office Professional Plus 権利のあるアップグレード前のOffice 365 テナントや、M、E3、E4、もしくは、Office 365 ProPlus スタンドアロン新テナントである場合もあります。さて、もう1つ伝えたいことがあります...
アップグレード前のテナントと一緒にOffice for Mac 2011 をどうしたら入手できますか?
アップグレード前の Office 365 テナントはエンド ユーザーに、Office 365 ProPlus と Office for Mac 2011 へのリンクを公開していません。あなたがOffice 365 ライセンス認証と一緒に Office for Mac 2011 を利用する場合、こちら(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=273962)からDMG インストール パッケージをダウンロードできます(*)。これはOffice for Mac 2011 SP3をダウンロードとなり、Office Professional Plus またはOffice 365 ProPlus デスクトップ アプリの権利を持つユーザーにとっては、アップグレード前または後の Office 365 テナントとは別にアクティベーションされます。これらはユーザー1人あたり5台までのインストールをカウントし、アップグレード前のテナントがアップグレードされたら、Office アプリ無効化を管理するインターフェイスをユーザーも利用できます。
(*) 尚、Office for Mac SP3日本語版については、KBが提供されています。合わせてご確認ください。http://support.microsoft.com/kb/2824661/ja
ありがとうございます、今回はここまでにします。ぜひ私達のガレージ シリーズ ライブを見てくださいね! www.microsoft.com/garage
それではまた。
Jeremy Chapman
Office Deployment Team