対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
(この記事は 2014 年 8 月 22 日に office Blogs に投稿された記事 Taxonomy Refinement Panel Web Part and faceted navigation now available in SharePoint Online for intranet scenariosの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
この数か月間、SharePoint Online でイントラネット サイトにおける検索型の発行機能を実現するために数多くの取り組みを進めてきました。具体的には、コンテンツ検索 Web パーツ (CSWP、英語)、クロスサイトの発行機能、CSWP のパフォーマンス向上を目的とした新しいグループ キャッシュ (英語)の追加などがあります。
今回は新たに、これまで SharePoint Server 2013 でのみ利用可能だった 2 つの機能を追加しました。分類の絞り込みパネル Web パーツ (TRPWP) とファセット ナビゲーションです。この記事ではこれらの機能について紹介します。
分類の絞り込みパネル Web パーツ
分類の絞り込みパネル Web パーツ (TRPWP) は、名前も機能も、絞り込み Web パーツ (RWP) によく似ています。RWP を使用すると、サイト訪問者はフィルター処理によってページに表示されるコンテンツを絞り込むことができます。たとえば、赤い色の品目のみが表示されるようにすることが可能です。今回追加された分類の絞り込みパネル Web パーツでも同様に、ページに表示されるコンテンツを絞り込むことができます。ただし、TRPWP には RWP と異なる点が 2 つあります。1 つは、TRPWP で使用するフィルターはサイトのナビゲーションに含まれるカテゴリである点、もう 1 つは、カテゴリ固有の編集コンテンツを表示できる点です。
サイトを構築する際には、TRPWP を使用して、RWP のフィルター処理とカテゴリ固有の編集コンテンツを組み合わせたコンテンツを表示することができます。TRPWP を使用できるのは、コンテンツの表示に管理ナビゲーションとカテゴリ ページを使用しているサイトのみです。
それでは、イントラネットのシナリオに沿ってこのしくみをご説明しましょう。Contoso 社のイントラネット サイトである Contoso IT Web では、従業員がさまざまな IT 製品を注文することができます。
Contoso IT Web では、カテゴリ ページにカテゴリ固有の編集コンテンツが表示されるように設定されています。そのため、従業員が各カテゴリに必要な情報を細かく制御することができます。たとえば、以下のスクリーンショットをご覧いただくとわかるとおり、Laptops ページに表示されている編集コンテンツと、Tablets ページに表示されている編集コンテンツは異なっています。
Contoso IT Web には RWP も設定されており、従業員がページに表示されるコンテンツを絞り込むことができます。たとえば、以下のスクリーンショットの画面のように、Computers カテゴリ以下で赤い色の品目 (1) のみが表示されるようにすることができます。また、RWP で [Red] を選択すると、TRPWP には赤い色の品目を含む Computers のサブカテゴリ (2) が表示されます。
従業員がコンテンツをさらに絞り込み、Laptops などのサブカテゴリの 1 つに含まれる品目のみを表示しようとする場合、TRPWP は管理ナビゲーションの Laptops という用語に割り当てられているカテゴリ ページを使用してコンテンツを表示します。TRPWP では、ユーザーが選択したフィルター (Red) も「含む」ため、カテゴリ固有の編集コンテンツと赤いノート PC が表示されます。
TRPWP の構成方法の詳細については、こちらのページをご覧ください。
ファセット ナビゲーション
ファセット ナビゲーションを使用すると、カテゴリ固有のフィルターを使用して、ページに表示されるコンテンツを絞り込むことができます。たとえば、以下のスクリーンショットをご覧いただくとわかるとおり、Laptops ページで利用可能なフィルター (1) と Printers ページで利用可能なフィルター (2) の種類は異なります。
ファセット ナビゲーションを使用できるのは、コンテンツの表示に管理ナビゲーションとカテゴリ ページを使用しているサイトのみです。カテゴリの種類によって表示されるフィルターの種類は異なりますが、コンテンツを管理する際に、カテゴリごとに個別のページを作成して維持する必要はありません。ファセット ナビゲーションは用語ストアで構成、維持し、カテゴリ ページでこの構成を RWP に適用することができます。
ファセット ナビゲーションの構成方法の詳細については、こちらのページをご覧ください。
対象のサブスクリプション プラン
分類の絞り込みパネル Web パーツとファセット ナビゲーションの両機能は、Office 365 Enterprise E3、Office 365 Enterprise E4、政府機関向け Office 365 Enterprise E3/E4、Office 365 Education A3/A4、非営利団体向け Office 365 E3の各プランで利用可能です。
注:これらの機能は、プライベート サイト コレクションでのみ利用可能です。
よく寄せられる質問
Q.これらの機能はパブリックサイトでも利用可能ですか。
A.これらの機能は、イントラネット/エクストラネット ポータル シナリオ用のプライベート サイト コレクションでのみ利用可能です。
Q. TRPWP とファセットナビゲーションを使用するためには、テナントレベル、サイトコレクションレベル、サイトレベルのいずれかの SharePoint 機能をアクティブ化する必要がありますか。
A.いいえ。いずれもアクティブ化する必要はありません。現時点でサイトにこれらの機能が表示されない場合でも、近日中には自動的に利用可能になりますのでしばらくお待ちください。