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SharePoint Online によるストレージ管理の簡略化

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(この記事は 2014 年 8 月 18 日に Office Blogs に投稿された記事 SharePoint Online simplifies storage managementの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、SharePoint マーケティング チームのシニア プロダクト マネージャーを務める Mark Kashman (@mkashman) の記事をご紹介します。

Office 365 の管理エクスペリエンスを簡略化する取り組みは現在も進行中です。以前には、すべての OneDrive for Business ユーザーのストレージ容量が 1 TB (英語)に増量されました。この調整に伴い、SharePoint Online 管理センターから OneDrive for Business のクォータを管理するタブが削除されました。

このたび、SharePoint Online チーム サイト全体のストレージの可用性をより簡単に管理できる、使用量に基づいた新しいストレージ モデルが導入されました。また、新しい使用モデルに合わせて、サイト コレクションの数の上限も引き上げられました。

それでは、詳細についてご説明しましょう。

新しい使用モデル

まず管理者の皆様は、SharePoint Online のプール済みストレージが大幅に増加したことにお気付きになるでしょう。これは、予約済みストレージという概念が、SharePoint Online ではテナント単位でのみ適用されるようになったためです。たとえば、従来のモデルでサイト コレクションのストレージ容量を 100 GB に設定していて 20 GB しか使用していなかった場合、新しいモデルでは使用量の上限は 100 GB に設定されますが、80 GB 分はテナントのストレージ プールに戻されます。サイト コレクション (OneDrive を除く) で予約済みストレージのブロックを連結することがなくなり、その代わりに、実際に使用されているストレージのみがプール済みストレージの総容量に対して計算されます。

新しい使用モデルがチーム サイトと OneDrive for Business に適用されるしくみ

自動管理と手動管理

新しい使用モデルがチーム サイトと OneDrive for Business に適用されるしくみ

次に管理者が気付くのは、SharePoint Online 管理センターの [settings] タブに含まれる [Site Collection Storage Management] の切り替えスイッチでしょう。[Auto]を選択すると、自動的にストレージ管理が行われます。[Manual]を選択すると、管理者がサイト コレクション (OneDrive を除く) ごとにストレージ使用量の上限を手動で設定することができます。

[Site Collection Storage Management] の切り替えスイッチで [Auto] または [Manual] を選択可能

新規のお客様の場合、既定では [Auto] に設定されていますが、いつでも [Manual] に切り替えることができます。[Auto] を選択すると、あらゆるサイト コレクションで利用可能な SharePoint Online のプール済みストレージから自動的にストレージが利用されます (プール済みストレージの詳細については後述)。サイト コレクションは、サイト コレクションごとの現在のシステム制限 (現時点では 1 TB) を上限として、利用可能なプール済みストレージから必要な分だけを自動的に使用します。

[Site Collection Storage Management] を [Auto] に設定すると、すべてのサイト コレクションが自動容量拡大モードとなる

新しい使用量ベースのモデルがロールアウトされると、すべての既存のお客様の設定は既定で [Manual]モードとなりますが、[Auto] への変更も簡単に行えます。[Manual]を選択すると、管理者はサイト コレクションごとに使用量の上限を手動で設定することができます。ロールアウト以前に既存のテナントに設定されたすべてのストレージ容量の値は新しいモデルでも保持され ([Manual] に設定の場合)、ストレージ使用量の上限として表示されます。

サイト コレクションのストレージを手動で管理する場合、サイト コレクションごとに使用量の上限を設定可能

[Auto] と [Manual] のどちらを選択した場合でも、SharePoint Online の容量管理に関しては何の心配もいらなくなりました。管理の負担や、割り当てられていながら使用されていない「失われた」ストレージを気にする必要はもうありません。さらに言えば、割り当てられるストレージの有無に制限されることなく、サイト コレクションを必要な数だけ作成することができます。

サイトコレクションの制限、プール済みストレージ、追加ストレージ

SharePoint Online のストレージ管理が簡略化されただけでなく、テナントごとに SharePoint Online でサポートされるサイト コレクションの最大数も増加しました。今回、個々の Office 365 テナントで最大 500,000のサイト コレクションがサポートされ (以前の上限である 10,000 から引き上げられ)、前述したように、すべてのサイト コレクションが同じプールのストレージを利用します。

皆様の喜びの声が聞こえるような気がして、たいへん嬉しく思っています。

テナントのストレージの総容量 (Office 365 のビジネス ユーザーの場合、初期値は 10 GB + 500 MB × ユーザー数) は、SharePoint Online チーム サイトで利用可能なストレージに適用されます。これは、ユーザーごとに設定された既定の OneDrive for Business のストレージ容量とは別に設けられています。チーム サイトにストレージ容量を追加する必要がある場合は、SharePoint Online 管理センターから直接、1 か月あたり 1 GB 単位で購入できます。このとき、追加する容量に上限はありません。

まとめ

実際の使用量に基づいたストレージ モデルにより、SharePoint Online チーム サイトのストレージ容量の管理が容易になり、サイト コレクションごとの固定の容量を設定する必要がなくなりました。

—Mark Kashman

よく寄せられる質問

Q. 今回の SharePoint Online の機能強化は、Office 365 のどのプランに適用されますか。

A. この新しいストレージ モデルは、Office 365 Enterprise E1/E3/E4、Office 365 Education A2/A3/A4、政府機関向け Office 365 Enterprise E1/E3/E4、Office 365 Midsize Business に適用されます。Office 365 Small Business ではサイト コレクションの数が 1 つに制限されており、政府機関向け Office 365 プランでは現在、サイト コレクションごとに 100 GB のストレージ容量の制限が適用されています。

Q. 今回の発表内容は Office 365 Dedicated の加入者にも適用されますか。

A. いいえ。Office 365 Dedicated プランは、独立した別のインフラストラクチャで管理されているため、今回の発表内容は適用されません。

Q. ユーザーの OneDrive for Business のストレージを SharePoint Online 環境のプール済みストレージに移行することはできますか。

A. いいえ。OneDrive for Business のストレージは別に設けられているため、チーム サイトで使用できるように統合することはできません。

Q. プール済みストレージの総容量を計算する際、すべてのタイプのユーザーが考慮されますか。

A. いいえ。キオスク ユーザーおよび外部ユーザーは、テナントで使用可能なストレージ プールの総容量には関係しません。


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