今回は、Office 365 のプロダクト マネージャーを務める Allen Filush の記事をご紹介します。
マイクロソフトは 2 週間前、今後の Office 365 の更新をよりわかりやすくしてほしいというお客様の声に応え、企業向け Office 365 の公開ロードマップのリリースを発表いたしました。本日は、こうした情報公開の一環として、Office 365 の各プランにおける今後数か月の予定をお知らせいたします。
中堅中小企業向けの Office 365 を拡充
マイクロソフトは、従業員 1 ~ 250 名規模の中小企業 のニーズに最適化された Office 365 の 3 つのプランを、2014 年 10 月 1 日より提供開始いたします。新しい 3 つのプランは以下のとおりです。
Office 365 Business–Office アプリケーション (Outlook、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、および Publisher) と OneDrive for Business クラウド ストレージ 1 TB を提供します。ドキュメントには Windows PC、Mac、iPad、Windows タブレットおよびスマートフォンからアクセスし、ダウンロード、編集、共有することが可能です。
Office 365 Business Essentials– ビジネス運用の基盤となるクラウド サービス (ビジネス向け電子メール、Office Online、オンライン ミーティング、IM、ビデオ会議、クラウド ストレージ、ファイル共有など) を提供します。
Office 365 Business Premium– Office 365 Business プランと Business Essentials プランのサービスをすべて提供します。
現在中小企業の皆様にご利用いただいているプラン (Small Business、Small Business Premium、および Midsize Business) は、これらの新しいプランに順次置き換えられます (詳細は後述いたします)。また、エンタープライズ向けプランに変更はありません。現在提供されているプランは Office.comにてご確認いただけます。
新しいプランには、Office 365 の利用開始や拡張について中小企業 の皆様からお寄せいただいたご要望が反映されています。新しいプランのメリットを以下にご紹介いたします。
新しい選択肢: Office 365 Business プラン (8.25 ドル/ユーザー/月) では、使い慣れたOffice アプリケーション (Access と Lync は含まれません) を低価格でご利用いただけます。アプリケーションは常に最新の状態に維持され、Windows PC、Mac、iPad、スマートフォンなどあらゆるデバイスに対応します。さらに 1 TB のクラウド ストレージも提供されるため、重要なファイルにどこからでもアクセスして編集できます。
新しい提供価値: Business Premium プランでは、Midsize Business プランと同等のサービスを、Small Business Premium プランの価格 (12.50 ドル/ユーザー/月) でご利用いただけます。Business Essentials プランは Small Business プランから価格は変更されませんが (5 ドル/ユーザー/月)、Yammer や Active Directory のサポートなど、さまざまな面で機能が改善され、サービスが追加されています。また、シート数の上限が 300 に引き上げられたため、これらのプランのメリットをより多くのユーザーにご利用いただけるようになりました。
新しい柔軟性:企業の成長やテクノロジ面のニーズ増加に合わせて、企業全体 (または一部のユーザー) をエンタープライズ向けプランや別のビジネス向けプランに移行したり、Project、Visio、Dynamics CRM Online などのソリューションを追加したりすることができます
以下の表では、新しい 3 つのプランの詳しい比較をご確認いただけます
従来のお客様に提供されるメリット
もちろん、これまでのプランをご利用いただいている皆様にも数多くのメリットがあります。従来のお客様は、2014 年 10 月 1 日より、従来のプランを維持したまま新しいプランのメリットを一部ご利用いただけるようになります。Small Business プランと Small Business Premium プランのお客様は、シートの上限が 25 から 300 に引き上げられます。現在既にシート上限が 300 に設定されている Midsize Business プランのお客様に対しては、価格が 15 ドル/ユーザー/月から 12.5 ドル/ユーザー/月へとよりお求めやすくなります。改訂された価格は、次回の契約更新時に適用されます。Midsize Business プランに新規にご契約いただくお客様には、2014 年 8 月 1 日より改訂された価格を適用いたします。
現在のプランへの影響
現在中小企業の皆様にご利用いただいているプラン (Small Business、Small Business Premium、および Midsize Business) は、新しいプランに順次置き換えられていきます。マイクロソフトのポリシーでは、お客様の核となるサブスクリプションに関するあらゆる変更について、12 か月前に予告することを定めています。このため、従来のお客様は 2015 年 10 月 1 日以降の最初の契約更新日まで、現在の Office 365 サブスクリプションについて特に必要な対応はございません。
当該の更新日を迎えた際には、新しいプランのいずれかを選択していただく必要があります。移行の際はダウンタイムやデータ損失を伴わないプロセスが提供されます。以下の表にスケジュールをまとめます。
現在の Office 365 プランのメリットは、新しいプランのいずれかに更新するまですべてご利用いただくことができます。つまり、該当するサブスクリプションであれば、機能とセキュリティの更新プログラム (管理センターの更新プログラム、新しいスイート ナビゲーションなど) や新しいサービス (Midsize Business プランでの Yammer の利用、OneDrive for Business のストレージの拡大など) といったマイクロソフトのリリースをすべてご利用いただけます。さらに、シートの追加、新しいサブスクリプションの追加、既存サブスクリプションの更新も現在と同様に行っていただけます。削除される機能や縮小される機能はありません。
今後について
今回の発表に関する詳しい内容は、ワシントン D.C. で 2014 年 7 月 14 日~ 17 日に開催される Worldwide Partner Conference にてお知らせいたします。
今年 9 月には、Small Business、Small Business Premium、および Midsize Business の各プランのお客様に向けて、2014 年 10 月 1 日の提供開始の直前情報を Office 365 メッセージ センターでお知らせする予定です。変更に関する詳細情報、プランの比較、適切な移行時期と移行方法をお伝えいたします。
よく寄せられる質問
Q: 2015 年 10 月 1 日まで新しいプランに移行しないほうがよいということですか。それよりも前の移行は可能ですか。
A: 新しいプランの提供開始後に選択していただければ、ほとんどのお客様は移行することが可能です。ただし、従来のお客様の大部分には、現在のプランを引き続きご利用いただき、2015 年 10 月 1 日以降の最初の更新日に同等の新しいプランに移行することをお勧めします。これは、新しいプランの提供開始日に現在の中小企業向けプランに対する更新が実施され、この更新によって、シート上限と価格が新しいプランと同等になるためです。2015 年 10 月 1 日以前にプランを移行するメリットがあるのは、非常に特殊なニーズをお持ちの、ごく一部のお客様だけです。
また、一部のお客様は、新しいプランの提供開始日になっても移行を選択していただくことができません。こうしたお客様には現在、2015 年 10 月 1 日よりも前に新しいサブスクリプションに移行できるようにするための情報をお知らせしています。
Q: 試用版はどのプランで利用できますか。
A: Business プランと Business Premium プランの試用版を用意する予定です。
Q: Office 365 の新しいビジネス向けプランが提供される国と言語を教えてください。
A: 今回紹介した Office 365 の新しいビジネス向けプランが提供される市場、言語、通貨は、Office 365 Small Business、Midsize Business、および Enterprise の各プランが現在ご利用いただける市場、言語、通貨と同じになる予定です。
本ブログ記事に掲載した価格は、年間契約価格をユーザー 1 人あたりの月額に換算した推定小売価格 (米ドル) です。実際の価格は国ごとに異なります。