対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
Exchange Online でのプロファイル写真の更新と管理
以前のバージョンの Exchange Online では、ユーザーのプロファイル写真のアップロードと管理を行う機能がありました。現行バージョンの Office 365 でもこの機能をそのままお使いいただけますが、さらにちょっとした機能強化が施されました。初期の Office 365 では写真のサイズに制限がありましたが、これが実質的に廃止されています。
ここで、Outlook Web App (OWA) の場合と Exchange PowerShell の場合の両方について、ユーザーのプロファイル写真の更新および保守を行う手順を改めて簡単にご説明します。
OWA でプロファイル写真を更新する方法:
1. OWA にログインして、オプション (歯車アイコン) を選択します。
2. オプション ページで [編集] をクリックします。
3. アカウント情報ページの写真の下にある [情報を編集...]、[参照] の順に選択します。
4. プロファイル写真として使用する画像を参照して選択します。
5. 写真がアップロードされます。この処理には、画像のサイズやネットワークの接続状態により多少の時間が掛かる場合があります。
Exchange Online PowerShell でプロファイル写真を更新する方法:
この手順は以前のバージョンの Exchange Online から変更されていませんが、OWA と同じく、プロファイル写真のサイズ制限が廃止されました。
下のコマンドの「<完全なパス>」の部分には、アップロードする写真の完全なパス (例: 「C:\users\jking\pictures\picture.jpg」) を入力します。
1. リモート PowerShell を使用して Exchange Online に接続します。
2. 次の PowerShell コマンドで、ユーザー プロファイルの写真を更新します。
$photo = ([Byte[]] $(Get-Content -Path <完全なパス> -Encoding Byte -ReadCount 0))
Set-UserPhoto -Identity <ユーザー名> -PictureData $photo
Exchange Online PowerShell で写真の変更を禁止する方法:
1. リモート PowerShell を使用して Exchange Online に接続します。
2. 次のコマンドで、新しい OWA ポリシーを作成します。
New-OWAMailboxPolicy –Name <ポリシー名>
3. すべてのユーザーに対して変更を制限する場合、次のコマンドを実行します。
Set-OWAMailboxPolicy –Identity <ポリシー名> -Default –SetPhotoEnabled $False
4. 特定のユーザーに対して変更を制限する場合、次のコマンドを実行します。
Set-OWAMailboxPolicy –Identity <ポリシー名> -SetPhotoEnabled $False
Set-CASMailbox –Identity <ユーザー名> -OWAMailboxPolicy <ポリシー名>
ユーザー プロファイルの写真に関する考慮事項:
Exchange Online のプロファイルに使用する写真を選択する際には、次のことに注意してください。
• アップロードできる画像は .JPG、.GIF、.PNG の各形式です。
• プロファイル写真「そのもの」の大きさは約 100 × 100 ピクセル、容量は約 10 KB です。これよりも大きな画像もアップロードできますが、送信された写真のトリミングおよびサイズ変更を OWA が行うため、ユーザーの意図とは異なるかたちで表示される場合があります。ユーザーはこの処理を制御することはできません。
• ハイブリッド構成で Exchange Online を使用している場合は、ユーザーのオンプレミスの組織が AD および Exchange のユーザー属性の権限を所有しています。つまり、この変更はオンプレミスで実行し、その後 Azure のディレクトリ同期機能で同期させる必要があります。これに関連する AD の属性は ThumbnailPhoto です。