対象: 新Office365 Office 365 Enterprise
新しい Exchange Online では、削除されたメールボックスのコンテンツを期日なしで保持することが可能です。この機能は「非アクティブ メールボックス」と呼ばれます。この機能はサービスアップグレード前の Office 365 では利用できず、新しい Office 365 専用の機能となります。また、ユーザーのメールボックスが削除される前に、あらかじめインプレース保持がそのメールボックスに対してかけられている必要があります。これにより、インプレース eDiscovery を実行することで、非アクティブ メールボックス内のコンテンツをコンプライアンス検索の対象に含めることができます。ちなみに、非アクティブ メールボックスは電子メールの受信はできず、組織の共有アドレス帳などのリストにも表示されません。
削除前のメールボックスには、Exchange Online Plan 2 または Exchange Online Archiving のライセンスが適用されている必要があります。インプレース保持の適用にはこれらのいずれかのライセンスが必要だからです。
以下の手順に従って、非アクティブメールボックスを作成します。
- メールボックスに Exchange Online Plan 2 または Exchange Online Archiving のライセンスを付与しておきます。
- メールボックスにインプレース保持をかけます。
- メールボックスを削除します。
- インプレース電子情報開示検索を作成します。これで検索結果に非アクティブメールボックスの内容が格納されます。
非アクティブ メールボックスの内容を永久に削除するには以下の手順に従います。
- インプレース保持を解除します。これで非アクティブメールボックスは削除されます。
- 30日以上前にメールボックスが削除されていれば、インプレース保持の解除後にメールボックスの内容は永久に削除されます。
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