対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Business, Office 365 Education
今回は、昨年 10 月に新しく追加されたライセンスと利用率を表示するための PowerShell コマンドレットをご紹介します。
組織で導入した Office 365 で、いったいどれくらいのライセンスが消費されどれくらいのユーザーが実際に利用しているのか知りたいと思ったことはありませんか?管理者であれば、PowerShell を実行して概要を取得することができる Get-LicenseVsUsageSummaryReport コマンドレットが用意されています。昨年 10 月に Lync Online の クライアント デバイス レポートを取得するための Get-CsClientDeviceReport コマンドレットなど、いくつかのコマンドレットが追加されていますが、今回利用するものはそのひとつです。
引数の説明などはリファレンス記事を参照いただきたいのですが、Exchange Online に PowerShell で接続した後、「Get-LicenseVsUsageSummaryReport」と引数なしで実行すると、それぞれのサービス (Workload) について有料ライセンス (NonTrialEntitlements)、試用版ライセンス (TrialEntitlements)がどれくらいのユーザーに割り当てられているか、そして実際に利用している (=ログオンして使っている) ユーザーがどれくらいいるかを一目で把握することが可能です。
PS C:\> Get-LicenseVsUsageSummaryReport
Date TenantGuid Workload NonTrialEntitlements TrialEntitlements ActiveUsers |
サービスは Exchange Online (EXO)、Lync Online (LYO)、SharePoint Online (SPO)、Yammer についてアクティブなユーザーがどれくらいいるかを把握できます。
上記の例では、試用版ライセンスは 25 ライセンスがすべてのサービスで、有料版ライセンスは Lync Online 以外は 16 ライセンスが、Lync Online は 7 ライセンスが使用されていることが分かります。ただし、その中で実際にこの期間に利用していたユーザーは Exchange Online が 3 ユーザー、SharePoint Online が 2 ユーザーだけでした。そのため、組織に対して利用促進の施策をどのサービスに行えばいいかが分かりますね。
また、その他にも Office 365 ではいろいろなレポートを PowerShell を介して入手することができます。今回、新しく更新された「Office 365 PowerShell ガイド」に追記されています。
正月休み明けに、ご利用中の Office 365 テナントの現状把握をされてみてはいかがでしょうか。
参照