この記事は 2013 年 4 月 20 日に Office 365 コミュニティブログに投稿された記事『【重要】プロキシ/ファイアーウォール等で IP /URL ベース フィルタリングを行っている場合は変更情報にご注意ください』に、実際にお客様からいただいたお問い合わせを基にした追記、また参照先の更新を加えた「更新記事」です。
対象:
旧Office 365 Office 365 for Enterprise, Office 365 for Small Business, Office 365 for Education
新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
マイクロソフトでは、お客様によっては社内のネットワークからインターネットへの接続には、特定の許可されたものにしか行わせたくない、と思っていることを認識しています。これを実現するために、ファイアーウォールやプロキシサーバーによるフィルタリングを行っているかと思いますが、そのような環境から Office 365 に正常に接続するためには、Office 365 のリソースと接続する際にはフィルタリングを回避できるように設定を行う必要があります。
フィルタリングのために利用していただくための Office 365 リソース 情報として、ドメイン名 (URL) と IP アドレスの両方を公開していますが、アクセスのフィルタリングをするにあたっては、なるべく URL ベースのフィルタリングを行うことをお勧めします。これは、IP アドレスのほうが変更頻度が高くなる可能性があるためです。
この設定が正常に行われていない場合、たとえば以下のような現象が発生したり、あるいはサービスに全く接続できなかったりといったことが発生します。
・SharePoint Online、Outlook Web App や Office 365 ポータルで一部の画像が表示されなかったり、画面が崩れたりする
・Lync で IM はつながるけれども音声やビデオがつながらない
・Outlook クライアントを利用して Exchange Online のメールボックスへ接続できない
・Lync クライアントからのサインインができない
・各種ツールや Office Pro Plus のダウンロードができない
・Office 365 管理センターや、Outlook Web App などの画面にて、一部分が表示されない、リンクが正常に動作しない
・ADFS 環境にてクレームルールを利用したアクセス制御を行っている場合に、認証そのものが正常に行えなくなる。
また、クラウドサービスは利用を開始した後も常に進化をしていますので、マイクロソフト データセンターの拡張や他社のインターネット アクセラレーション テクノロジーの利用など、サービスのリソースは常に変化する必要があります。そのため、 Office 365 に限らず、パブリッククラウドのサービスに対して社内ネットワークからのアクセス制限環境で利用しようという場合は、定期的に設定内容を見直す工数を考えておく必要があります。
最近の更新情報とサービスアップグレード
Office 365 の URL と IP アドレスの範囲については、以下のページにまとめて記載されております。情報は随時翻訳されておりますが、必要に応じて英語のページも併せて参照することをお勧めします。
【日本語】Office 365 の URL と IP アドレスの範囲
【英語】Office 365 URLs and IP address ranges
含まれる内容(2014 年 12 月 2 日更新時点)
• Office 365 ポータルと ID
• Exchange Online
• Lync Online
• SharePoint Online
• Exchange Online Protection (EOP)
• Office 365 リモートアナライザーツール
• Yammer
• Office 365 ProPlus
• Office Online
• Office for iPad
• Office Mobile
これらの更新情報の通知を受け取るには、以下の RSS を購読してください。
http://onlinehelp.microsoft.com/ja-jp/office365-enterprises/o365ip.rss.xml
今後、特にサービスアップグレードが行われていくにあたり、サービスがホスティングされているサーバーが移動する可能性がありますので、URL や IP アドレスにも変更が出てくる可能性があります。サービスアップグレードが行われるまでは特に、これらの更新情報を十分にウオッチしていただき、更新があったら適切な設定変更をしていただくようにお願いいたします。