(この記事は 2014 年 11 月 25 日に Office Blogs に投稿された記事 Power Query November 2014 update—Connect to Analysis Services, Salesforce and more!の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
Power Query の 2014 年 11 月更新版がリリースされました。今回も多数の新機能が追加されています。きっと皆様のお役に立つことでしょう。今週の感謝祭にちなんで、Power Query をご利用くださる皆様から「便利な機能をありがとう」と思っていただければ光栄です。
今回の新機能について説明する前に、皆様にアンケートへのご回答をお願いしたいと思います。お客様が思う Power Query の長所と短所、現在の使用方法と今後追加して欲しい機能についてお伺いする内容です。��分程度の簡単なアンケートとなっておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
今回の更新内容
- SQL Server Analysis Services へのコネクタを追加
- Salesforce のレポートやオブジェクトへのコネクタを追加
- 列の展開操作で、列のプレフィックスの無効化およびカスタマイズが可能に
- クエリ エディターの [File] メニューを改良
- クエリ エディターの [Queries] ウィンドウから詳細エディターへの移動が可能に
各機能の詳細については、次のビデオをご覧になるか、この記事をお読みください。
(Please visit the site to view this video)
SQL Server Analysis Services へのコネクタを追加
今回の更新により、Power Query から Analysis Services (AS) のキューブに接続できるようになります。このコネクタは以前から多数のご要望を頂いていました。皆様のご期待に沿うものであることを願っています。コネクタが追加されたことで、AS キューブでデータの探索や変換、インポートが可能になります。また、接続時は Power Query がユーザーの操作を MDX クエリに変換し、ソースに対して実行します。コネクタは表形式モードのインスタンスとしても機能しますが、現在は多次元モードに最適化されています。今後、DAX に対する高度なサポートも追加する予定です。
[From Database] メニューを開くと、AS サーバーに接続するための新しいエントリが追加されていることがおわかりいただけるかと思います。接続が確立された後は、キューブを表示して必要なディメンションやメジャー、階層、KPI を指定したり、それらのデータをワークシートやデータ モデルに読み込む前にフィルタリングや変換を行ったりできます。
Salesforce のレポートやオブジェクトへのコネクタを追加
今月の更新では、10 月からプレビューとして導入されていた Salesforce コネクタが Power Query の主要機能として追加されます。この機能を使用すると、お客様の Salesforce アカウントに接続し、そのデータを Excel にインポートすることが可能です。[From Salesforce Reports] と [From Salesforce Objects] の 2 つのエントリ ポイントがあります。それぞれの詳細については、こちらのブログ記事 (英語)をお読みください。
列の展開操作で、列のプレフィックスの無効化およびカスタマイズが可能に
ユーザーの皆様からは、列の展開操作で生成される列の名前のプレフィックスを指定できるようにしてほしいというご要望が多数寄せられていました。これまで、新しい列には元の列名がプレフィックスとして含まれており、後から各列のプレフィックスを手動で変更 ([Column Rename] を実行、または生成された列の展開式を修正) する必要がありました。
今回の更新では [Expand Column] ドロップダウン メニューに新しいチェックボックスが追加され、プレフィックスの命名規則を無効化できるようになります。
このチェックボックスの他に、[Expand Orders] ダイアログ ボックスでプレフィックスを変更することもできます。
クエリエディターの [File] メニューを改良
クエリ エディターの [File] メニューに、複数の新しいオプションが追加されます。今回の更新で、エディターの画面から離れることなく [Data Source Settings] と [Options] の各ダイアログ ボックスにアクセスできるようになります。ただし、[Workbook Settings] はこれまでと変わらず [File] メニューからアクセスできませんのでご注意ください。こちらについては、来月の対応を予定しています。
クエリエディターから詳細エディターへの移動が可能に
クエリ エディターで複数のクエリを扱っているときの [Advanced Editor] ダイアログ ボックスへのアクセスが、大幅に簡略化されます。編集するクエリを右クリックしてコンテキスト メニューで [Advanced Editor] をクリックするだけで、詳細エディターを開くことができます。
今月の更新についての説明は以上です。ぜひ今回の更新版をお試しください。ご紹介した新機能が、皆様と皆様のお客様にご満足いただけることを願っています。ご意見やご要望がございましたら、Power Query の Smile/Frown 機能をご利用ください。
Power Query の 11 月更新版はこちらのページからダウンロードできます。また、繰り返しになりますが、Power Query に関するアンケート (英語)へのご協力もお願いいたします。