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Power Query に 6 つの更新を実施 - 2014 年 7 月

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対象: 新Office365 Office 365 Enterprise

(この記事は 2014 年 7 月 16 日に Power BI に投稿された記事 Power Map July Updateの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

記事の内容

Power Query の更新版のダウンロード

クエリ読み込みオプションの柔軟性が向上

クエリ グループ

エラーのデバッグ時のエクスペリエンスを改良

クエリ エディターに変換機能を追加

オプション ダイアログ

更新通知

 

Power Query の 2014 年 7 月更新版がリリースされました。更新版はこちらのページからダウンロードできます。

今回も多数の新機能が追加されました。ぜひ次の動画をご覧になるか、この記事をお読みください。この更新が皆様にご満足いただけるものでありますと幸いです。

 

今回のリリースでは、下記の新機能を追加しました。

  • クエリ読み込みオプションの柔軟性が向上
  • クエリ グループ

  • エラーのデバッグ時のエクスペリエンスを改良

  • クエリ エディターに変換機能を追加
    • 列内のエラーの置換
    • 単一の列に基づいて数式操作を定義するユーザー エクスペリエンス
  • オプション ダイアログ: 既定の設定の復元、キャッシュ管理に役立つヒント
  • 更新通知: 月例更新 1 回につき最大 3 回、1 日最大 1 回に表示回数を制限

クエリ読み込みオプションの柔軟性が向上

これまで Power Query に対するご意見として、ワークブックにクエリを読み込む方法および読み込む場所を制御するオプションを追加してほしいという声を非常に多く頂いていました。今回の更新では、新たに読み込みオプションのダイアログを導入し、クエリの読み込み方法をカスタマイズできるようにしました。クエリをワークシートとデータ モデルのどちらに読み込むかの制御に加え、新規ワークシートではなく既存のワークシートに読み込むオプションが利用可能になりました。また、クエリの読み込みを無効化する方法 (または結果をダウンロードせず「接続の作成のみ」を行う方法) がわかりやすくなりました。なお、これまではワークシートへの読み込み、またはデータ モデルへの読み込みの無効化のみが可能でした。

 

クエリの読み込み方法に関する新しいオプションの他に、ユーザーがワークブックにクエリを読み込み可能なすべての場所からこれらのオプションにアクセスできるようにしてほしいというご意見も寄せられていました。この問題を解決するために、今回の更新で次のエントリ ポイントが追加されています。

 

•検索結果から

 

•[Navigator] ウィンドウから

 

•クエリ エディターから

 

•[Workbook Queries] ウィンドウ、およびコンテキストに応じてリボンに表示される [Query] タブから (クエリエディターに戻らなくても既存のクエリの読み込みオプションを再構成できます)

 

クエリグループ

クエリ グループは今回の更新で導入された新しい概念です。特定のワークブック内でクエリを整理する際に役立ち、また、グループに含まれるすべてのクエリに対して更新などの一括操作を実行できます。これまでは、Power Query の [Workbook Queries] ウィンドウでクエリを整理するための機能は、クエリをリスト内で上下に移動させる機能を中心とする数種類しかありませんでした。

今回の更新では、CTRL キーを押しながらクリックすることで複数のクエリを選択してカスタム グループに移動できるようになりました。ユーザーは、ワークブックで必要な数だけグループを定義でき、また、グループ内にもグループを作成できるので、組織の階層を詳細に作成することが可能です。この機能により、ワークブック内でクエリの整理や分類ができるようになります。さらに、各グループのエントリのコンテキスト メニューを使用して、グループ内のすべてにクエリに一括操作を適用することができます。

 

エラーのデバッグ時のエクスペリエンスを改良

前回の Power Query の更新時には、クエリに対する [Remove Rows With Errors] と [Keep Rows With Errors] の変換機能がクエリ エディターに導入されました。この 2 つの機能は、エラーが発生しているすべての行を破棄したり、最終結果にエラーが発生している行のみに絞り込んだりする場合に便利ですが、コンテキストに応じてエラーを確認し、そのエラーが発生している行を結果から把握する場合にはあまり有用ではありません。他に、ワークブックにクエリを読み込んだ後は [Workbook Queries] ウィンドウが利用できます。ここでは行の総数とエラー数が表示されますが、このウィンドウでエラーをプレビューすることはあまり容易ではありません。

今回の更新では、[Number of rows with Errors] インジケーターがハイパーリンクに変更されました。ユーザーはこのハイパーリンクから、エラーの発生している列のプレビューを表示し、すぐに確認して対応できます。このプレビューには行インデックスも導入され、どこでエラーが発生しているかを把握しやすく���っています。

 

 

エラーの置換

エラーが発生している行を無視するのではなく、エラーの値を列の既定の値で置換することで、データ内のエラーを解決できる場合があります。このような場合に備えて、クエリ エディターの [Transform] タブに新たに [Replace Errors] 操作が導入されました。このオプションでは、選択した列について、エラーを置換する値をたずねるダイアログが表示されます。

 

単一の列に基づいて数式操作を定義するユーザーエクスペリエンス

皆様は、異なる列を参照する列を新たにクエリに追加し、その列に数式操作を適用する必要があるという場面にたびたび遭遇しているのではないでしょうか。前回の更新では [Add Column] タブが追加され、1 つまたは複数の既存の列に基づいて新しい列を作成するための操作を数種類使用できるようになりました。ただし、これには標準的な数式操作 (加減乗除など) で、演算に使用する値として 1 つめと 2 つめの 2 列を選択する必要があるという制限がありました。

今回の更新では、1 列のみを選択し、その列に対して数式操作を使用できるようにしました。ダイアログで演算に使用する 2 つめの値を要求され、選択した数式計算が適用された結果がクエリに新しい列として追加されます。この機能は、[Add Column] タブの [From Number] グループにある [Standard] ドロップダウン メニューのすべての操作で利用できます。

オプションダイアログで、既定の設定の復元オプション、キャッシュ管理に役立つヒントを提供

前回と前々回の更新内容を把握している方は、[Custom Default Load Settings] と [Cache Management] という新しいオプションが導入されたことを既にご存知かと思います。これにより オプション ダイアログでの選択の幅が大きく広がりましたが、Power Query の設定を簡単に既定に「リセット」することはできませんでした。そこで今回、この操作を簡単に実行できるようにしました。

また、[Restore Defaults] ボタンが新たに追加されただけなく、前回の更新で導入されたキャッシュ管理オプションの使用方法を説明するヒントが表示されるようになりました。

 

更新通知機能の強化

既にご存知のとおり、Power Query にはユーザーに毎月の更新をお知らせする更新通知機能があります。この通知は、更新が利用できるようになると Excel を起動するたびにシステム トレイに表示されます。しかし、一部のユーザーは、この更新をインストールする権限がないため、システム管理者に更新を実施するように通知して、更新されるまでに数日から数週間は待たなければならない場合があるようです。このような状況で Excel を起動するたびに更新通知が表示されては、わずらわしく感じてしまうでしょう。

今回の更新では、更新通知が表示される回数を 1 回の更新あたり最大で 3 回 (つまり 1 か月あたり最大 3 回) に制限し、さらに 1 日あたりの表示回数も 1 回のみに制限しました。このように、ユーザーに更新を通知するという目的を果たしつつ、必要以上に更新通知が表示されないようにすれば、うまくバランスがとれると思います。

今回の更新についての説明は以上です。Power Query の新機能が、皆様のお役に立てるようでしたら幸いです。Power Query に関するご意見やご質問がございましたら、お気軽にフォーラムまでご投稿ください。また、ご満足いただけた点やご不満な点についての電子メールもお待ちしております。

 

Power Query と Power BI の関連記事へのリンクをご紹介しますので、こちらもご参照ください。


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