対象: 新Office365 Office 365 Enterprise, Office 365 Small Business, Office 365 Midsize Business
(この記事は 2014 年 2 月 27 日に Office ブログに投稿された記事 Introducing OneDrive for Business for iOS v1.2の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、SharePoint マーケティング チームのシニア プロダクト マネージャーを務める Mark Kashman (@mkashman) の記事をご紹介します。
SkyDrive Pro が OneDrive for Business にリニューアルされました。この変更に伴い、最新版の OneDrive for Business for iOS v1.2 がリリースされます。
マイクロソフトは、2013 年 6 月に SkyDrive Pro for iOS v1.0を、2013 年 10 月に SkyDrive Pro for iOS v1.1をリリースしました。OneDrive for Business for iOS v1.2では、お約束どおり、お客様の生産性を向上させるための革新的な技術を、引き続きご提供します。
OneDrive for Business for iOS v1.2 は、SkyDrive Pro から OneDrive for Business にブランドが変更されただけではなく、SharePoint Online Dedicated のユーザーにアクセスでき、また一部のオンプレミスの構成が可能なため、これまでよりも多くのお客様に OneDrive for Business のコンテンツに接続していただけるようになっています。また、iOS 7 に合わせて OneDrive for Business for iOS アプリをチューニングしました。
以下では、その内容についてご説明します。
新しい OneDrive for Business のブランドを冠した iOS アプリ
新しくなった OneDrive for Business (一新��れた OneDrive for Business の Web サイト (英語)から利用可能) では、各種プラットフォーム向けのアプリのリリースが開��されています。OneDrive for Business for iOS アプリは��の先陣を切る製品の 1 つで、Windows ストアの Windows 用 OneDrive for Businessや近日リリース予定のその他のプラットフォーム (Office 365 Web インターフェイスなど) 向けアプリに加えてリリースされます。
OneDrive for Business for iOS アプリのログイン画面
OneDrive for Business for iOS アプリのファイルを扱うメイン画面
OneDrive for Business for iOS v1.2 で SharePoint Online Dedicated のユーザーを新たにサポート
以前のバージョンの OneDrive for Business for iOS では、Office 365 のマルチテナント環境への接続に重点を置いていました。専用システム用の Office 365 はマルチテナント環境とは隔離されており、Windows NT LAN Manager (NTLM) とフォーム ベース認証 (FBA) の両方のプロトコルを使用しています。今回リリースされた v1.2 では、SharePoint Online Dedicated のユーザーも App Store の iOS アプリをダウンロードし、個人用の OneDrive for Business のファイルやフォルダーにシームレスに接続できます。
一般的なオンプレミスの認証構成をサポート
オンプレミスの SharePoint 2013 サーバーへのサインインで NTLM (Windows の要求を含む) または FBA の認証を使用するように構成されている場合、OneDrive for Business for iOS アプリでも使用できるようにお客様の環境を構成できます。この種類の認証は、これまで Office 365 の組織 ID (ADFS によるフェデレーションの有り、なしの両方を含む) としてサポートされていた機能の追加機能です。
マイクロソフトでは、構成に関するドキュメントを近日中に TechNet に公開する予定です。このドキュメントでは、サポート対象の認証の種類、および構成の方法について詳しく解説します。ドキュメントを公開した際には、この記事を更新します。
OneDrive for Business for iOS の認証マトリックスの全体像を以下でご確認ください。
詳細については、TechNet の NTLM と FBA に関する記事を参照してください。
iOS 7 のサポートを改善
マイクロソフトでは、iOS の更新のリリースに合わせて iOS プラットフォームでのエクスペリエンスのチューニングを行っています。これまで、ユーザー インターフェイスやパフォーマンスの面で多くの改良を重ねてきており、デザインの一貫性を高めるためにユーザーの皆様からのフィードバックに応じてユー ザー エクスペリエンスを改善したり、ツール バーのレイアウトを再設計したり、アプリ、共有、オフラインの各アイコンを iOS のデザイン パターンに沿うように変更したりしました。
今後の OneDrive for Business for iOS の更新についてのご要望は、最新バージョンをお試しいただいてから、ページ下部にあるコメント欄までお寄せください。ファイル、同期、共有の各機能の開発の参考にさせていただきます。
–Mark Kashman
よく寄せられる質問
Q: OneDrive for Business for iOS v1.2 アプリを使用できる Office 365 のマルチテナントのプランを教えてください。
A: OneDrive for Business for iOS v1.2 アプリは、Office 365 の企業ユーザー様のうち OneDrive for Business の使用権をお持ちの方にご利用いただけます。具体的には、Office 365 Small Business (P1)、Office 365 Small Business Premium (P2)、Office 365 Midsize Business、Office 365 Enterprise E1/E3/E4、Office 365 Education A2/A3/A4、Office 365 Government G1/G3/G4 の各プランが対象となります。キオスク ユーザーおよび外部ユーザーは OneDrive for Business の個人用ストレージの使用権がありませんので、ご注意ください。
Q: 今回の発表内容は、Office 365 Dedicated プランのサブスクライバーにも適用されますか。
A: はい。OneDrive for Business for iOS v1.2 アプリは、Office 365 Dedicated プランをサポートしています。
Q: このリリースは SharePoint 2013 オンプレミスを展開している企業も利用できますか。
A: はい。OneDrive for Business for iOS v1.2 アプリは、SharePoint のオンプレミス構成の一部 (NTLM および FBA) をサポートしています。マイクロソフトでは、オンプレミスの SharePoint 2013 から OneDrive for Business へのアクセスを提供しています。また、先日、SharePoint 2013 SP1 の新機能により、オンプレミスの資産と OneDrive for Business を Office 365 で従来よりもシームレスに接続できるようになりました。詳細な情報は、3 月 3 ~ 6 日にラスベガスで開催される SharePoint Conference 2014 で発表されます。これについての情報は、来週改めてお伝えいたします。
Q: 今回の発表内容は、Office 365 Home Premium のサブスクライバーにも適用されますか。
A: いいえ。OneDrive for Business は OneDrive とは異なります。"for Business" は、SharePoint をベースとしたエンタープライズ クラスのコンテンツ管理サービスです。このため、この記事の内容は Office 365 Home Premium (英語)には適用されません。Office 365 Home Premium では、最新の Office アプリケーション、20 GB の OneDrive ストレージをご利用いただくことができ、OneDrive for iOS (英語)からのアクセスが可能です。
Q: 現在 SkyDrive Pro for iOS v1.1 アプリがインストールされていますが、アンインストールは必要ですか。
A: いいえ。通常の更新通知を受信した後、OneDrive for Business for iOS v1.2 が古い SkyDrive Pro for iOS v1.1 に上書きインストールされます。iOS 7 の既定の設定では、新しい更新が利用可能になるとアプリが自動更新されるため、多くのユーザーの場合、これはバックグラウンドで実行されます。
Q: OneDrive for Business for iOS アプリでは、多要素認証 (MFA) はサポートされますか。
A:
OneDrive for Business for iOS アプリでは、アプリケーション
パスワードをサポートしています。ユーザーが事前にアプリケーション
パスワードの要求が必要であることを理解している場合、元のユーザー名とパスワードの組み合わせの代わりにアプリケーション
パスワードを使用してログインすることができます。
Q: OneDrive for Business とは何ですか。
A: OneDrive for Business は、企業の従業員向けの個人用クラウド ストレージです。OneDrive for Business を使用すれば、あらゆるデバイスからファイルをアップロード、参照、共有することが可能で、また最近使用したファイルにもアクセスできます。さらに、 SharePoint Online で提供されるセキュリティやツールをすべて利用できるため、生産性向上にも貢献します。詳細については、新しい OneDrive for Business の Web サイト (英語)を参照してください。