対象: 新Office365 Office 365 Enterprise
(この記事は 2013 年 2 月 28 日に The Microsoft Excel Support Team Blog ブログに投稿された記事 Office 2013 SKU's needed for Power BI add-ins or to manipulate existing PowerPivot workbooksの翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
Excel 2010 の PowerPivot ワークブックを Excel 2013 で開いても、ピボットテーブルは操作できません。また、開くときに、データ モデルのアップグレードを要求する下記のメッセージが表示されます。
しかし、PowerPivot アドインを有効化しようとしても、COM アドインのダイアログ ボックスで表示されない場合があります。この問題の原因は、Excel 2013 では PowerPivot と 2 つの新しいアドイン (Power View と Inquire) が次に示す SKU (バージョン) でしか使用できないためです。
- Office Professional Plus 2013 (ボリューム ライセンス、MSDN、および TechNet サブスクリプションで使用可能)
- Office 365 ProPlus (スタンドアロンのサブスクリプションで使用可能)
- Office 365 ProPlus (Office 365 MidSize Business、Office 365 Enterprise E3、Office 365 Enterprise E4の各サービスの一部として使用可能)
- Excel 2013 スタンドアロンのボリューム ライセンスおよびスタンドアロンのリテール版 (32 ビット/64 ビット)
注:スタンドアロンのリテール版の SKU (32 ビット/64 ビット) では、2013 年 10 月の更新で PowerPivot と Power View が追加されました。上記いずれかの SKU をお持ちで、該当するアドインが表示されない場合は、最新の更新を適用すると問題が解決する場合があります。
回避策
この問題を回避する方法を 2 つご紹介します。
上記の SKU のいずれかを使用可能なコンピューターにアクセスする
上記の SKU のいずれかを使用できるコンピューターにアクセスできる場合は、そのコンピューターで PowerPivot アドインを使用して、ピボットテーブルを更新したりファイルを保存したりできます。PowerPivot のデータ モデルを更新すると、そのピボットテーブルを他のコンピューターでも開いて使用することができるようになります。ただし、いったん更新すると、そのピボットテーブルを Excel 2010 で使用することはできません。
ワークブックを Excel 2013 で作成し直す
Excel 2013 の PowerPivot アドインを使用できるコンピューターにアクセスすることができない場合には、Excel 2013 でピボットテーブルを再構築します。データ モデルを更新する方法はないので、データをインポートし直して、ワークブックを最初から再作成する必要があります。データ モデル エンジンは Excel 2013 の機能に含まれています。以下に、再作成の手順を説明します。
[1]. 使用するテーブルが既に Excel 上にある場合の手順は、次のとおりです。
- 任意のテーブルでセルを選択します。
- [Insert]タブで [PivotTable]をクリックします。
- [Add this data to the Data Model]チェックボックスをオンにします
- [OK]をクリックすると、ピボットテーブルが作成されます。
- [Fields List]で [All]タブをクリックすると、他のテーブルからデータを追加できます。
- テーブル間のリレーションシップを作成する必要がある場合は、[Data]リボンまたは [PivotTable Tools]の [Analyze]リボンから行います。
[2]. 単一の外部データ ソースに存在する複数のテーブルからデータをインポートする場合の手順は、次のとおりです。
- 使用する外部データ ソースを選択します。
- 複数のデータ テーブルを含む接続を選択します。ピボットテーブルが作成されると、自動的にデータ モデルへデータが追加されます。
- [Fields List]で [All]タブをクリックし、テーブルからデータを追加します。
[3]. 上記以外の形のデータを使用する場合の手順は、次のとおりです。
- まず、データを Excel テーブルにインポートします。
- 必要なリレーションシップを作成します。
- 項目 [1] の手順に従います。
Excel に組み込まれているデータ モデルの詳細に付いては、こちらのブログ記事をお読みください。
http://blogs.office.com/b/microsoft-excel/archive/2012/08/23/introduction-to-the-data-model-and-relationships.aspx
Excel 用アドイン Power Viewと Inquireを使用するには、PowerPivot で必要な Excel の SKU と同じ SKU が必要です。
参考ページ: http://blogs.office.com/b/microsoft-excel/archive/2012/10/04/intro-to-power-view-for-excel-2013.aspx、http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/what-you-can-do-with-spreadsheet-inquire-HA102835926.aspx
Excel 用 COM アドイン Power Mapを使用するには、PowerPivot で必要な Excel の SKU と同じ SKU が必要です。ただし、このアドインはスタンドアロン版および MSI 版の Excel には含まれません。現時点では該当する SKU の Office 365 サブスクリプションを通じてのみ提供されます。
参考ページ: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/office-applications-service-description.aspx